= Randy Meisner レア・トラックス =


1.“Take it to the limit(ランディの代表曲)”“Crazy love(ラスティの代表曲)”“Mama don’t dance(メッシーナの代表曲)”の3曲メドレー(6分09秒)

POCO「Nothing to hide」ドイツ限定の12”シングルとMaxiCD(#PD49314)に収録
ライナーの表記:「Recorded on November 8, 1989 at Park Studios, Munich, Germany / Produced by POCO and David Cole / Mastered by David Cole at Capitol Recording Studio, Hollywood / This bonus track does not appear on the album」


 これは、「I Love Eagles」がまだマイナーなサイトだった頃、BBSに投稿された情報を基に探しまくり、海外の超マイナーなオンライン・ショップやオークションで、数年掛かりで見つけたものです。12”シングルは03年秋に、MaxiCDは04年6月に入手しました。“やはり存在したいたんだ”というのが率直な感想です。送料込みでもUS$15以下でしたから、高値は付いていません。ちなみにジャケットデザインは、12”シングルもMaxiも同じです。

 POCOの「Nothing to hide」は、オリジナルメンバーでのリユニオンで発表されたアルバム「Legacy」に収録された曲で、リードボーカルはランディが取っています。

 一般的に流通したのは、アメリカ盤MaxiCD(同曲のLPテイクとEdit-ラジオ向けの短いテイク)と、ヨーロッパの7”アナログ・シングル(“If it wasn’t for you”とのカップリング)になります。3曲メドレーを含むシングルは、海外でも滅多に出て来ないようです。

 このメドレーは、POCOのオリジナルメンバーでの再結成ツアーで、度々歌っていた記録が有り、ブートも存在します。日本で行われたライブでも歌っていたようです。その時のヨーロッパツアーでは、合間を縫ってラジオ番組で2メーターセッション(スタジオライブ)をしているようですので、このMaxiの音源も、そういった時に録音されたものかもしれません。

2.「Take it to the limit」「Heart of gold」Juice Newton duet with Randy Meisner

Juice Newtonのデュエット曲を集めたアルバム「Platinum & Gold 1 & 2(95)」に収録。Vol.Oneには「Take it to the limit」を、Vol.Twoには「Heart of Gold(Neil Youngのカバー)」を収録していています。Randyとのデュエットを含む全収録曲は、Juice Newtonの過去のアルバムに収録されたデュエット曲ではなく、新たに録音したものです。


 彼女のオフィシャルサイトを見ると、“Not Available for Sale”となっていて、「頑固なパートナーが、この作品の最終ミックスダウンに満足せず、長らく放置されている。更にはその者が販売知識を持たず、優れた作品が埋もれてしまっている。」とのコメントがつけられています。このことから、一般販売はしていないのかもしれません。レーベルはVenture Recordsとなっているので、そこにテープを持ち込んで、取り合えずCDとカセットをプレスしたものの、売り方が分からず、関係者や知人等に配っただけで、そういったルートから時々オークションに流出するのかもしれません。ですから、これら2枚のCDは入手難になっています。海外オークションをこまめにチェックすることが必要です。現時点では、さほど高値はついていないようです。

 ライナーの解説によると、ランディを含むゲストボーカルの音入れは、主に95年8月末に集中して行われています。それに対して、Juice Newtonのボーカルは、それから約2週間後に録音されています。つまり、殆どゲストとは顔を合わさずに、最後に彼女の歌だけを入れたということです。彼女と限らず、最近の大物シンガー達は、スケデュール調整が難しいので、殆どこのようにして録音されていると思います。酷い時は、プロモーションビデオですら別録りしています。こうしてできあがった曲をデュエットと言ってしまうのは、図々しい気もします。もっとも、バックコーラスをデュエット作品のように記述するよりは良心的ですが。

 肝心の曲の出来を紹介しましょう。

☆「Take it to the limit」
この歌はRandyの持ち歌ですから、“with Randy”ではなく“with Juice Newton”です。1番2番をRandyが歌い、最後をNewtonに歌わせただけです。彼女はその後の最後のコーラスすら出て来ません。Randyの声は十分出ています。World Classic Rockersでは全く声が出ていませんから、この後に音楽から遠ざかり、一気に声が出なくなってしまったのでしょうか!?

☆「Heart of gold」
1番をRandyが歌っていますが、それ以外では出て来ません。「Take it to the limit」とはまるきり逆のパターンになっています。まぁそんなところだろうと、聴く前に予想した通りになっています。それでも1番は歌っているので、多少物足りなくとも、90年代のRandyを知るには貴重な音源と思います。


 公式音源では、「Take it to the limit」はリチャード・マークスとのライブ・デュエットがあります。個人的には、いい加減にRandyにはこの曲を卒業して欲しいのですが、年齢を考慮すると難しいかもしれません。




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