= 独断と偏見で選ぶTimothyのこの1曲 =

(2001/12)

 私がTIMの曲を1曲選ぶとしたら、「I can't tell you why」「Keep on Tryin'」「So much in love」やアルバム「Feed the fire」中の曲でもなく、「Leaving it up to you」なんです。
 この曲は日本未公開映画「Secret Admire」の中で使われた曲で、同名のサントラ盤にのみ収められていて、更にはLPでしかリリースされていないのです。殆どの方が聞いたことがなく評価ができず、私はずるいのです、構いません。

 TIMが映画に曲を提供する場合、殆どカバーか他人が作った曲です、この曲も。例外は、映画「Inside moves」(邦題「サンフランシスコ物語」)で、Eaglesの「I can't tell you why」が使われていました。という訳で、この日本未公開の映画「Secret Admire」を紹介しましょう。

主な出演者 役柄
C. Thomas Howell Michael    デボラに思いを寄せる
Lori Loughlin (女性) Toni      マイケルの幼馴染で、彼に片思い
Kelly Prestone(女性) Deborah    トニーの親友

内容

 マイケルの書いたデボラ宛のラブレターの下書きが、弟の悪戯で父親の本に紛れ込んでしまい、そこからドタバタが始まるラブコメディ。

 母親が先に見つけて、父親宛のラブレターと勘違い。

 父親はそのラブレターがカルチャー教室の教師、デボラの母親と勘違い。迷いながらもアプローチしちゃいます。父親である前に男です。でも迷うなあ。。。。

 そんなおり、マイケルはトニーにラブレターの橋渡しをお願いします。でもトニーはマイケルが好き、気になるので薬缶の湯気で封を開け、中身を見ちゃいました。なんとダサいラブレター。トニーはマイケルを思いながら内緒でラブレターを書き直します。(ちょっとここら辺はシラノ・ド・ベルジュラックですね)

 ドタバタはまだ続きます。デボラの受け取ったラブレターは、母親のハンドバックに紛れ込み、気の短い警察官の父親が見つけてしまい大騒ぎ。「誰だ、愛する妻の浮気相手は!」調査開始!!

 デボラはトニーが書き直したラブレターを気に入り、マイケルと付き合うことに。。。。

 可哀相なトニー。追い討ちをかけるように、デボラから、マイケルの誕生日パーティーをトニーの家でやりたいと頼まれ、嫌々同意。

 マイケルはその間、デボラの醜態を見て興ざめしていきます。

 マイケルの誕生日、デボラの家では両親達(実はデボラとマイケルの両親は学生時代からの友達)がトランプ大会から取っ組み合いに発展。トニーの家では2人がいざセックスへ。結局マイケルが勃たなくて。。。。。。

 そうはいってもトニーはやったと思いますよね。皆が帰り、パーティーの片付けをしながら落ち込みます。

 デボラは自分に魅力がないと思って、帰ってから泣き崩れ。。。。

 マイケルは「何かが違う、自分は誰を好きなんだろう?」考え込みます。そしてトニーの家へ再び。。。。(追い返されちゃいますが)

 この間流れるのがTIMの「Leaving it up to you」。雰囲気にあったスローな、彼の甘い声が切なく響く曲です。

 最後は全部誤解がとけてハッピーエンドとなるはずなんですが。。。。簡単にはマイケルはトニーに告白できません。。。。最後の山場がね(笑)さぁマイケル、走れ!!泳げ!!


* Kelly Prestoneはケビンコスナー主演映画「For the love of game」でケビンの恋人役の役者です。何年たっても変わらない演技です、痩せたかな。「Secret Admire」では豊満な乳房を披露してますが。。。。
* Lori Loughlinは主にTVで活躍している女優のようです。
* C. Thomas Howellの説明は必要無いと思いますが、この映画は「Outsider」の2年後で「Soul man」の前の85年に封切られています。
* このアルバムには、他にフェルダーの「She got part of me」も収録されています。


 Howell以外に有名な役者は出ていませんが、少なくともフィビーケイツのヌードと豪華なサウンドトラックで話題になった映画、「初体験リッチモンドハイ」よりは面白いです。ちなみにこの映画、香港ではVCDで今でも手に入るようですよ、英語に自信がある方は是非見てください。


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