= ヒット基準てなんやねん? =


 よくゴールドディスクとかプラチナディスクってよく聞きますよね。

 あれって何なんでしょう、何を基準にしているのでしょう。順位であれば、日本ではオリコンのチャートが取り合えずの基準ですが、ビルボード誌、キャッシュボックス誌などなどいろいろありますよね。

 洋楽の場合、Recording Industry Association of America (RIAA) が発表するデータが売上の一般的基準です。しかしながら、販売枚数を全米のショップに確認することはかなり手間で難しいですから、実際には工場からの出荷枚数を意味します。プリンスの「Purple Rain」は早々と900万枚の認定を受けましたが、実際はかなりの枚数が市場に在庫として残っていたそうです。スプリングスティーンの「Born in the USA」も似た様な状況だったと聞いています。勿論レコード会社も、売れる見込みの無いアルバムを記録の為に製造はしませんが。

 RIAAのアルバムにおける現在の基準は、1975年にゴールドディスク50万に設定、翌76年にプラチナディスク100万に設定。シングルは89年に現在の基準(アルバムと同じ枚数で、それ以前は倍の枚数でした)に変更されています。この数字は各国・組織によって認定基準が違います。

 そして、何と、Eaglesの「Their Greatest Hits 1971-1975」が第一号のRIAAプラチナディスク認定だったのです。RIAAのホームページで、同協会のHISTORYとして紹介しています。このアルバムは他にも記録が有ります。リリース前の全米予約枚数が確か130万枚を越えて、予約枚数史上2位の記録を持っています(ここ数年で2位が入れ替わっていたらごめんなさい)。これは何を意味するかというと、アルバムのリリースと同時に最短でプラチナディスク獲得、ということです。クリスマス商戦に上手く乗れた結果のセールスだったとのことです。

 但し、残念ながら、2位以降は僅差にも関わらず、1位との差は大差が付いています。参考までに1位の記録は、バンドの解散が発表され、レコーディングの模様が映画になった、そうBEATLESの「Let It Be」です。300万枚以上だったそうです。これは文句の付け様が無いです。EAGLESファンとしも1位がBEATLESであればあきらめもつきます。

 他にも、EAGLESは面白い記録を残しています。チャート上位に上がる最後のクリスマスソングはEAGLESの「Please come home for Christmas」で、アメリカ・ビルボード誌の記録では19位ぐらいまで上がったと思います。ワムの「Last Christmas」は本国イギリスと日本のヒットで、アメリカではさほどヒットはしていません。その前はJohn Lennonの「ハッピークリスマス(戦争は終わった)」になります。

 こうやって分析してみるとEAGLESは物凄いバンドなんだって気がしますね。


追記
 これらは全て、アメリカの、都合の良いデータを取って作られた記録であることをご理解ください(笑)。



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