=THE AL PERKINS & BERNIE LEADON BAND=


 以外と知られていないBernieのEAGLES脱退後の活動ですが、実は80年代前半に面白い活動をしています。下記は80年代の彼の活動を大雑把にまとめたものです。ちょっとご覧になってください(後半をちょこっとだけ省いています、ごめんなさい)。

1981  God Loves Country Music(レコード番号:Maranatha! Music MM 0080廃盤)
1982  Country Praise(レコード番号:Maranatha! Music MM 0091廃盤)
1982  Morning Sky(Chris Hillmanソロ・アルバム)
1983  Down Home Praise(レコード番号:Maranatha! Music MM0104廃盤)
1984  Right By You(Stephen Stills ソロ・アルバム)
1984  Gospel Cannonball(レコード番号:Maranatha! Music MM 0126廃盤)
1984  Desert Rose(Chris Hillman ソロ・アルバム)
1985  Ever Call Ready(レコード番号:Maranatha! Music MM 0139/A&M WR 8310廃盤)
1987  THE DESERT ROSE BANDに録音参加したかは不明
1988  THE NITTY GRITTY DIRT BAND サポートメンバーに加わる
1989  Bruce Hornsbyのアルバムにバンジョーで参加


 注目していただきたいことは、ゴスペル系のレコード会社Maranatha!MusicからChristian Bluegrassのアルバムを5枚リリースしていることです。当初、所持している「Ever Call Ready」(私のはA&M盤ですが)が何故こんなマイナーなレーベルからと思ったのですが、納得です。1枚ではなく5枚だったのです。

 バンドのメンバーはAl Perkins(G系)、 Bernie Leadon(G系)、 Jerry Schef(bass)、 Ron Tutt(drum)を核に、アルバムによってChris Hillman(mandolin他)、David Mansfield(mandolin他)、 Richard Souther(Piano)、 Danny Timms(Piano)などが入れ替わっています。Bernieは主にバンジョープレーヤーとして重要なポジションで参加しています。これらのアルバムは、全てAl Perkinsがプロデュースしています。

 「Down Home Praise」と「Ever Call Ready」にはChris Hillmanが参加しているのと、このメンバーでツアーも行っているため(整理番号BCD19、DISC3の1・2曲目)、Hillmanバンドとして紹介しているホームページもありますが、他3枚は殆ど同じメンバーです。

 「Down Home Praise」ではドラムを使わず、各種弦楽器(ギター、バンジョー、マンドリン、フィドル、ドブロー)でサウンドを固めているようです。ジャケットは、大きな木の下で、楽器を持ち寄って、サークルになって演奏している絵ですので、正にそんな雰囲気で作ったのではないでしょうか。

 この5枚の作品の中で、EAGLESファンに最も価値があるのは「Ever Call Ready」でしょう。アルバムの中でHillmanと交互にリードボーカルを取っています。勿論、何故このアルバムだけBernieがボーカルを取ったのかは不明です。他4枚では、ギターとバンジョーだけの参加です。バンドの名前が無いため、VARIOUS−ARTIST作と紹介されることが多いようですが、実質はPerkins-Leadonバンドと言ってよいのではないでしょうか。

 最後の「Ever Call Ready」だけが何故かA&Mからも発売されたようです(理由不明)。Bernieは、この時期あたりから、バンジョー奏者としての地位を確立していったのではと推測します。

 Maranatha!Musicから出ていた5枚のアルバムはプレス枚数が少なく、更に再発の予定もなく、かなりのレア盤ですので、興味のある方は自分で探してみてください。「Down Home Praise」はカントリー好きには、案外面白いかもしれませんよ。
 但し、私がチェックした限りでは、状態の悪い「God Loves Country Music」が格安で1枚見つけられただけですが。

 拾った記事は、ここ数年の物とは思いますが、90年代後半にBernieはPioneer Music GroupのA&R Vice Presidentに就任しています。


Christian Bluegrassとは、簡単に説明すれば、聖書やその内容・キリスト教的話題を詩にしたりして唱ったカントリーソングです。

Al PerkinsはDon HenleyがいたShilohに在籍していましたが、その後Flying Burrito Brothersに引き抜かれ、そこからBernieとの付き合いが始まったと思われます。ShilohはPerkinsの脱退後、解散してしまいます。

Don Henleyの「End of Innocence」にBruce Hornsbyが参加していたことが、当時話題になりましたが、Bernie経由で関わったのでしょう。



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