= カバー曲 =


 EAGLESのカバーした曲で、私が聴いた事のあるオリジナルを紹介しましょう。Jack Tempchinはセルフカバーになりますので、対象から外しています。


「Midnight Flyer」 by Paul Craft(但し、セルフカバーの可能性有り)

EAGLESはテンポを早くして、サビの部分の「ウ〜、ミナイフライヤー」という部分の「ウ〜」を汽笛(警笛)のようにコーラスでアレンジしていて、多分その後にカバーした他のカントリーバンドは参考にしているのではないでしょうか(他のバンドの発表年代が不明なので、断定はできませんが)。Paul Craftは1人で歌っているので、その雰囲気は意識していますが、あまり有りません。そして、テンポを落としています。EAGLESのイメージが強すぎるので、物足りないですね。以外とこの曲をカバーしているカントリーバンドはあるようですよ。そっちは殆どEAGLESのアレンジと似ています。

「Outlaw man」 by David Blue(Graham Nashプロデュース)

あのDavid Blueが歌ったらどうなるのだろう、聴くまで半信半疑でした。
EAGLESより、多少テンポは早く、リードギターの音を前面に出しています。この曲はEAGLESの中でもメジャーではないので(シングルカットはされていたとは思いますが)、どちらが良くて悪くてはないです。リスナーのアーティストに対する思い入れだけでしょう。David BlueはDylanのゴーストと言われたほど傾倒していたので、彼の作った曲と信じられない作品になっています。この曲は以前コーナーで紹介したアルバム「Stories」より後の作品ですが、B面にカップリングされていた曲はもろディラン調でした。

「Ol’55」 by Tom Waits

Waitsはピアノの弾き語りです。人によってはWaitsのバージョンを嫌う人もいるかもしれませんが、渋いですね、どちらも素晴らしいの一言です。日本では、この曲によって彼の名が知れ渡り、ファンが増えたと言ってよいでしょう。弾き語りからウェストコースト調にアレンジしたEAGLESのセンスが光ります。ちなみにWaitsはEAGLESのテイクを「まだまだお子様アレンジ」と言ったそうですが、後日印税が入ってニンマリしていたそうな(ホント?)。。。。。基本的にWaitsは、誰が自分の曲を歌おうと、決して誉めないですから。ちなみに、初期のTOMが好きな友人に聴かせたところ、どちらもいいねと言ってました。

「Please come home for Christmas」 by Charles Brown

確か、Henleyが実家の屋根裏の箱から見つけたのが始まりだと聞いています。
オリジナルも悪くはないのですが(オリジナルは60年代初期か50年代後期だったと思います。時代が違うので、同じ土俵で評価すると厳しいと思います)、EAGLESのテイクは、途中の泣きのギターなど、彼らのアレンジの上手さに文句の付けようのない仕上がりだと思います。80年代は、必ずクリスマス時期にどこかのFM局でかけられていました。ボン・ジョビもクリスマス・エイドでカバーしていますが、彼のアレンジはEAGLESを参考にしています。昨年のクリスマスに買いそびれた方は是非今年のクリスマスにどうぞ。

「Train leaves here this morning」 by Dillard & Clark

最初聞いた時のD&Cのテイクは「こんなもんか」でした。聴き込むうちに「まあいいんじゃないかなぁ」「聴けるね」「いいね」に変ってきました。JBの「Take it Easy」と同じで、大きくアレンジに差は有りませんので、インスピレーションが湧かなかった人でも、私のように繰り返し聴くことで思いも変ってくるのではないでしょうか。

「Take it easy」 by Jackson Browne

JBの初期スタジオ盤は何故か暗く感じでしまい、というのが率直な私の感想です(但し、聴き直すと違うかもしれません。最近そのようなパターンが多いもので)。「For Everyman」で聴く限りはEAGLESの勝ちですが、ビデオ「Going Home」の中でデヴィド・リンドレーと楽屋で演っていて、こちらは好きですね。ベスト盤に限定で付いていたライブテイクはフェイドアウトで収録されていてメドレーになっていません。こちらも良いです。Glennが強引に、EAGLESでも取り上げることを主張したとの話も聞きました。

「Seven Bridge's Road」 by Steve Young

初めて聴いた時は、同じ曲かと思ってしまいました。それほどアレンジが違います。初めて聴いた時は、「かなりメロディを崩して歌っている」と感じたほどです。Steveのテイクはフォーク・カントリー調になっていて、コーラスアレンジにしたEAGLESの圧倒的勝利です。但し、「ROCK SALT AND NAILS(69)」のバージョンは未聴です。私が聴いたのは、同名タイトルのアルバムテイクです。


 EAGLESが他人の曲をカバーする時は、アレンジが本当に上手いですね。エルトン・ジョンがEAGLESの為に作った曲で、没になり、後でRandyがソロ3枚目で歌った「Strangers」。もしEAGLESが演奏していたら、どんな出来栄えだったのでしょうか。Randyのアレンジを聴く限りでは、EAGLESで演る曲ではないと感じましたが。。。。


 これらの感想はあくまでも私個人の感想であり、貴方なら、違った良さを探せるかもしれません。



「Feelin' Glad !!」ホームへ戻る