= POOR 名前通りのバンド経営 =


 Randy MeisnerはPOORの名義で下記作品を残しています。多分、皆さんは既にご存知とは思いますが列記してみました。

1) Feelin’ Down c/w Come Back Baby Decca32318
2) Love is Real c/w She Got the Time York402
3) My Mind Goes High c/w Knowing You, Loving You York404(408?)
4) Once Again c/w How Many Tears Loma2062
5)Study in Motion #1” on OST ”Hell’s Angels on Wheels” Smash Records SRS67094
6)Feelin’ Down” on “Every Groovy Day” Misty Lane MISTY050

全てビニールレコードで5)と6)はLP
6)はイタリアのガレージパンク専門レーベルの最近のオムニバス盤で、日本のLEMON DROPS RECRODS(神戸)が500枚限定@¥2,580で輸入しています。EAGLESファンには価値があるかは疑問ですが、その筋のマニアには価値のあるレコードです。この原稿は02年3月に書いたもので、「I Love Eagles」に掲載される時まで在庫があるかは不明。
Randyがボーカルを取った曲は“Come Back Baby”“She Got the Time”だけと思われます。
リリースされた年は、各ホームページで統一されていない(珍品なので裏が取れないのでしょう)ため省きましたが1965年〜68年になっています。
2)と3)はカップリング違いが存在するようです。


 肝心の曲ですが、私は上の1)と2)しか聴いたことはありませんが、ガレージパンクというよりは、ガレージサイケといった雰囲気です。BEATLESの「Rubber Soul(65)」や「Revolver(66)」あたりからサイケミュージックが注目されはじめ、アメリカでも波及していきます。但しこの頃のサイケは、いろいろな試みを音楽で試した形で、アメリカ・フラワームーブメント時代(60年代後半から70年代初期)のサイケとは違います。POORはそんな時代の流れを汲んだバンドだと思います。音の作りは、TimのNew Breed「Want Add Reader」よりはしっかりしています。

 Randyのボーカルを取った「Come Back Baby」はスローバラードになっていて、若かりし頃の彼のボーカルを確認できますが、曲の作りもまだまだと言った感じで、Randyの歴史的資料と言わざるを得ないでしょう。中古市場では、US$25前後で取引されているようです。「Take it easy c/w Get you in the mood」のシングルレコードが洋盤US$5から探せますから、高値ですね。

 この後、Randyは同じマネージメント事務所に所属するRichie Furayのオーディションに参加してポゴ(後のPOCO)に加わることになります。

 今聴けば「なんだこんな音か」と思ってしまうかもしれませんし、「聴く価値も無いね」と言われるかもしれません。ですが当時の時代背景や音楽事情と一緒に検証してみると、これもまた歴史の貴重資料と呼べるかもしれません。

 BBSでは報告澄みですが、この頃のRandyはRandallと名乗っていました。多分、本名と思います。




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