= 海外ネット通販 その2 =


 海外のネットショップは大概して、AMAZONなどの大手系と小さなショップ(レコード会社の直販を含む)に分かれます。また支払い方法も殆どのショップでクレジットカードが使えますが、たまに小切手・為替(マネーオーダー)や現金のみのショップが存在します。

 個人的に質問をいただければ、自分の使用した感想はお教えしますが、ここでは大雑把な流れを紹介します。eBayなどのオークションサイトは除きます。


1. 大手系(USA)

 ネット通販はかなり経営が厳しく、吸収統合及び廃業が繰り返されています。

 本屋系大手:Amazon、Barnes&Noble(以下B&N)
 レコード店系:HMV、TOWERRECORDS(両社とも日本は別会社)
 音楽系:CDUNIVERSE、*CDNOWは一部を残し02年12月からAmazonに業務委託

 上記ショップは全て、前もってアカウント(取引口座)を作っておく必要が有ります。ここで躓いてしまう方が多いようです。事前に英文住所とパスワード(英小文字+数字で8文字程度が好ましい)を書いて用意しておくのも1つの方法です。アカウント名にメールアドレスを指定するショップが多いので、パスワードは自分の名前やメアドは避けた方が良いでしょう。

 オーダーから出荷までの目安が有りますが、単品の注文であれば、だいたいその通りに出荷されます。オーダーをすると、自動的にオーダー確認や出荷のメールが来ます。

 注意していただきたいのは、アカウントには便宜上クレジットカードのデータを入れるようになっていますので、やたらとアカウントを作らず、ショップを絞って使われた方が良いでしょう。

 発送方法はだいたい下記の3通りが選べるようになっています。

1) Airmail(料金の目安:CD1枚でUS$5〜7程度)
 料金は安いですが、時期が悪いと3週間以上掛かる場合も有ります。B&N以外であれば、私の所でも通常7〜10日で届きます。B&NのAirmailはアメリカ国内でも遅いそうです。

2) Global Priority Airmail(料金の目安:CD1枚でUS$11〜15程度)
 タイミングや運が良いと、下のCourierを使うのと変らないぐらい早く届く場合が有ります。私の所で、通常6〜7日で着きます。

3) International Courier (UPSやFEDEXなど、料金はCD1枚でUS$25〜30程度)
 早いが高い、4枚以上のオーダーでないと、品物代より送料が高くなるでしょう。私の所であれば、中2日(4日)で届きます。


2. 小規模ショップ

 最近、大手を使わず、アーティストやレコード会社のHPのみで扱っている商品が増えています。POCOの新譜「Running Horse」、RandyのWCRのライブ2枚、RhinoのHandmadeshopなどです。また、取扱店が増えてはいますがWoundedbird Recordsなどは直で購入した方が楽です。

 これらのショップは、アカウントを作る必要も無く、オーダーフォームは殆どタイプ打ちに近い形になっていて、プログラムエラーで弾かれることも少ない、且つセキュリティーも取り入れているところです。英語が苦手でも楽にオーダーできる所です(但し、自己責任で!)。WoundedbirdはGlobal Priority Mailを選択できますが、他はAIRMAILのみのところが殆どです。

WCR(http://www.wc-rockers.com/)は、httpsではなく、独自のセキュリティシステムで、オーダーフォームを発信する際にセキュリティーが掛かるとの説明が有ります。
Woundedbird(http://www.woundedbird.com)のオーダー受領確認のメールは自動ではなく、担当者が確認した上で返答をしていますので、半日程度のずれがあります。発送が早く、物凄く親切・丁寧です。
RhinoのHandmadeshop(http://www.rhinohandmade.com/)はアカウントを作成すると、オーダーの状況が確認できますが、 “要出荷案内メール”を選択できますので、作る必要も無いかなと思います。
POCOの新譜「RUNNING HORSE」はhttp://poconut.com/で扱っています。“Autographed(サイン付き)”は、中に入っているインナーブックと全く同じ物がオリジナルサイン付きでもう1冊付いていました。

★小規模ショップの注意事項

1)セキュリティーに関しては、サーバーのハッキング対応以外していないところもあります。そこではメールの発送信(オーダーフォームの発送信)は、狙われない限り、途中でインターセプトされることは無いとの主張でした。このようなショップの方針は、納得できないようであれば、止めてください。

2)バックオーダーの商品の場合、どの時点で代金を請求されるのか、またキャンセルは可能かなど、事前に確認が必要なことも有ります。小規模ショップの場合、キャンセルのオプションは様々です。バックオーダー時に代金請求が有るショップは論外です。

Amazonでは、予定時期に入荷が無い場合にキャンセルを選択できました(現在不明)。


3. 住所の入力(大小ショップ共通)

 物が届くように正確に入力しなければならないのですが、案外厄介な作業です。プログラムで弾かれる場所はだいたい決まっていて、州を入れるところと郵便番号、そして長さです。

1)普通は、国を選択すると、“Province(州)”の欄は空白か手打ち入力に変りますが、たまに対応していないところが有ります。そういうショップはたいてい、アメリカ国外発送の対応ができていないところのようです。メールで確認するか止めましょう。

2)郵便番号が無い小国もあります(私の居る所)。入れないと進めない場合は、“00”と入力しています。支障は全く有りません。

3)住所が長くなってエラーが出る場合、海外だと、Building=Bldg、Street=Stと省略できます。日本の場合、3丁目2番地1号を“3-2-1”とするか、“2-1,3-CHOME”ぐらいだと思います。


4.事故の場合(大小ショップ共通)

1) 注文品と違う物が届いた場合
 即効で連絡して、ショップの指示を聞いてください。私は運良くまだ経験有りません。

2) 不足があった場合
 ショップ側が否定してきた場合は、包装物を残していれば、それに貼ってある切手等で証明できますので、暫く保存しておきましょう。但し、ショップでも送料の記録は残しているはずですので、そこまでもめることは無いと思います。

3) 物が届かない場合
 1ヶ月ほど待っても物が届かない場合は、何時発送したかを確認してください。ショップ側から、どの程度待てと指示してきますから、それまで待ち再度連絡してください。だいたい2ヶ月待って届かなければ、事故扱いしてくれます(大手はPolicyに明記しています)。但し、保険を掛けなかった場合、客負担というところもあるので注意。その後で届いたとしても、処理後であれば申告する必要は無いでしょう。

私の場合、付保郵便にした物に不足が有り、再送してもらったところ(ショップでは不足品発送の際に保険を掛けなかった)、不着となり、届かなかった商品の代金のみ新規オーダーで相殺してもらいました。結局、再送から2ヵ月後に届きましたが、処理後の為、頂きました。

4) 破損の場合
 CDケースであれば、言えば大手ショップは送ってくれます。レコードの場合、無保険であれば泣き寝入りです。シングルレコードは簡単に割れますが、LPはジャケットがボロボロになっても余程の事が無い限り割れないでしょう(経験有り)。

郵送に耐えうるであろう梱包をしていたのにも関わらず、僅かな折れでシングルレコードが割れて届いたことが有りました。小額で、梱包もきちっとしていたので、自己リスクを受ける旨を連絡したところ、次回のオーダーで割引してくれるとのことでした(但し、欲しい物が無いのでオーダーしていませんが)。


5.支払い方法

 たまに国際為替(マネーオーダー)のみというショップが有ります。郵便局か銀行の為替のカウンターで取り扱っているようです。送る時もRegister(書留)で送る必要があるので、面倒で私は避けています。
 Paypalは基本的にクレジットカードの支払いと同じです。請求がPaypalから来るか、ショップから来るかの違いと考えて良いでしょう。


 日本人は余りにも英語にアレルギーが有り過ぎるなというのが、私の印象です。ハイリスク=ハイリターン、ノーリスク=ノーリターンを理解し、割り切っていただければ良いと思っています。




「Feelin' Glad !!」ホームへ戻る