= 中古・輸入盤レコード屋巡礼時代 =


 今回は、全く個人の思い出&地方ネタを書くことにしました。

 浪人生活を終え、アルバイトを始めるようになり、それと同時に私の中古レコード屋巡礼が始まりました。80年代半ばです。当時は今ほど中古屋の情報が無く、雑誌の記事などから当たりをつけて巡るのです。とは言え、殆どは自分の生活圏内の新宿・渋谷がメインでした。

 新宿はえとせとらレコードとCHICAGOがメインでした。えとせとらレコードには貴重盤が多いのですが値段が高かったので、買うのは専らCHICAGOでした。ご存知の方も多いとは思いますが、えとせとらレコード新宿店は入り口がOS劇場の隣で、時々呼び込みのあんちゃんから「たまにはこっちにも寄ってよ」と声を掛けられるのです(01年12月に新宿店は近所に移転したようです)。このえとせとらレコードでは、まだ口も聞いたこともないクラスメートSと偶然出会い、腐れ縁というか悪友関係というのかが長く続くことになり、現在では語り草になっています。

 西新宿の歩道橋を渡り、えとせとらOS劇場のビルを過ぎると、西口トルコ(現西口個室湯)の看板が目に入ります。当時「トルコ風呂」の名所に本国からクレームが付いていたので、ここはどんな名前に変わるのだろうかなどと考えたりしながら西新宿を徘徊したものです。さらに歩くと公園の角にウッドストックがあり、その先の雑居ビルの2階だったかにあった中古屋に入る時、頭をたまにぶつけていました(多分、分る人には分ると思いますが)。DISCROAD新宿店や、私の馴染の飲み屋もこの近くに有ります。最近は(と言っても年に数度の帰国時)、寄ってもVINYLだけです。

 渋谷はタワーレコードやCISCO、そしてレコファンや公園通りのハンターなどでした。途中の下北沢で降りることは殆どありませんでした。当時のタワーレコードは、東急ハンズの先、ジーンズメイトの有るビルの2階(後に3階も)でした。タワー・CISCO・東急ハンズを結ぶ三角地帯には他に2軒ほど中古屋がありましたが、現在のコレクター度の高いEAGLES関係のレコードはCISCOで購入しています(Black TieとEver Call Readyなど)。渋谷のDISCROADは、駅の反対側であったことと、私の聴いている音楽とは色が違ったこともあり、数回しか行った記憶は有りません。また、就職した後、最初の職場が外苑前にあったので、時々南青山の今は無き老舗パイドパイパーハウスにも行きました。ここではTimothyのNew BreedのLPを購入しています。たまに行くと、マニアが泣いて喜ぶレコードを置いており、今でもビリージョエルの「Attila」を見つけて買わなかったことを後悔しています。この店の店長だった長門芳郎氏が現在のDreamsville Recordを作り、更にユニバーサル・インターナショナルの“名盤の殿堂”シリーズも手掛けられているそうです。

 他には、池袋でバイトをしていた頃、必ず帰りに豊島区役所の裏手にある中古屋に寄っていました。今まだあるのか知りませんが、この店は非常に安く、Beatles関係をかなり買いました。御茶ノ水、高田馬場、東中野、中野そして国分寺など中央線沿線もまわりました。

 その後CDが主流になると、CD復刻盤(新品)に収集対象が以降して、中古屋を覗くことがなくなり、ルートもTUSTAYA→タワー(三愛)→ヴァージン(丸井)→HMV(マイシティ)→タワー(ルミネ2)などに変わっていくのです(西口が東口に変っただけですが)。今でも国は違っても似たようなもんです。

 「I Love Eagles」に来られる方は地方・年代の違いがあっても、似たような経験があるのではないでしょうか。是非そんな体験をお聞かせください。



吉祥寺の今は無き芽瑠璃堂も親会社がVIVID SOUNDSであったと聞いています。
CHICAGOでは1度だけ、JOHN&YOKOの「Two Virgins」が堂々と表を向けて飾ってあったことがありました。でも現在CDで使われている写真とは一部違う所があるんですよね。現在のCDは復刻で出たLPと同じ写真が使われています。どこが違うか?聞かないでくださいね。とても言葉にできないから。。。。





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