オークション、好きですか? =


 ネットオークション、皆さんはヤフーオークション等かなり利用されているのでしょうか?私も、この6月に初めて体験しました。私の場合はebayになります。そのシステムについての説明は省略いたしますが、その時の体験をご紹介しましょう。尚、ebayジャパンは2002年3月で日本を撤退しています。

 狙うは、ズバリ音楽CDだけです。勿論、狙うCDは廃盤で、ネットの中古市場でもあまりお目にかからない物になります。CDだと高値が付いてもしれているので、万が一事故でもかすり傷で済みます(それでも痛い時もありますが)。ビニール・レコードは、素人の梱包だと不安ですので避けています。

実際はかなりのレコードショップが出展しているようです。不安があれば事前に質問してみましょう。


 私の具体的事例を挙げる前に、1つだけ問題点を説明します。

 ヤフーはスナイパーと呼ばれる終了間近のbid行為を禁止しているのに対し、ebayでは認めています。スナイパー行為とは、終了ギリギリにbidすることによって、他の競合者のbidを阻止することです。こうすることで、比較的価格を押さえてゲットすることができると言われています。『欲しい物を見つけたが、なるべく安く競り落としたい』、誰もがそう考えているのです。だから、あなたも最後の最後までbidしないことです。間違っても初日に自分の出せる最高の額をbidしないことです。どこの世界にも無知な者がいて、暗黙のルールを知らず、どんどん価格が上がってしまいます(勿論、サクラが価格を吊り上げている場合もあります)。そして最後にはスナイパーが。。。あきらかに貴重盤で人気があるはずなのに、bid数が増えないのは、強者が最後の瞬間を狙っているからです。

 “ebayにはスナイパーが多くて欲しい物がゲットできない”と嘆いている方が多いようです。ヤフーではスナイパー行為があると自動延長が適用されますが、その為落札価格が上がってしまうという欠点が有ります。規制するにせよ、その方法が問われるようです。スナイパーを阻止する手段はなく、取れなくても諦めが付くように、なるべく終り間際に自分の出せる最高の額をbidするしかないようです。


☆ebay、私の場合☆

 狙う商品は、元UKを代表する3大ブルースバンドの1つ(残念ながらEAGLES関係ではない)、メンバーチェンジの繰り返しで、その陰も無くなってしまった大御所バンドの女性ボーカリスト、ファースト・ソロアルバム(ご想像ください)。実はこのCDは持っていまして、聴くタイミングを逃したというか、未開封状態です。昨今の中古市場での高値と知るや、封を切れなくなりました。勿論売る気はないですが、安くゲットできれば視聴用にもう1枚と。。。

1)様子眺め

 6月は連荘で出展されていたので様子眺めです。日本盤がUS$67〜145で落札されました。$67はアメリカ西海岸時間の朝4時(日本時間の夜7時)が終了時間であったので、終了間際のbidは有りませんでした。競争相手が少なくラッキーな例でしょう。それ以外では壮絶なバトルが展開されていました。

2)いざbid!

 6月の下旬に米盤が出展されました。米盤ということで、いつもより安くなるだろうと読み、勝利の法則を無視して出展初日にbid。無理にも欲しいというわけではないですが、MAXの$46をぶち込みました。これが悲劇?を呼び込んでしまいました。

3)ライバル?の出現!

 数日すると評価数(3)の者が出現して、どんどん価格を打ち込んでいくではありませんか。余程欲しかったのでしょう、10回近くbidし$36になりました。勿論、私の最高額には届きません。更に翌日に$41になり、終了前日には遂に私の$46を打ち破り$47になりました。彼も悩んだのでしょう。無駄なことです。悩んで$47を出したのでしょうが、この調子だと最終価格は$60を越えます。彼には絶対にその価格を出せないでしょう。彼が、これまでの流れを知っていれば、競値がこんなに上がることもなかったのです。

4)怨念!

 正直言って、こんな価格ではもう要りません、1枚持っているのですから。カセットも存在するので($6ぐらい)、それを買ってPCに取り込んでCD化した方が良いと思っています。でも、でも今回だけは奴にだけは渡せない、渡してはならないと、流れを知らないこの愚かなる者に怨みが湧き出てきました。終了日は私の時間の朝7時38分。予算をオーバーしても、いざ決戦へ。

5)スナイパー出現!

 奴がこの時間に出現しないのは過去ログから分かっていました。だからちょっと高い価格をたたけば終りです。念の為に直前にbid、そう私自らがスナイパーになるつもりでいました。ところが、残り2分を切ったところで新たなスナイパー出現。$48が提示されています。ムキになって$61を叩いて応酬、トップに踊りでる。終了13秒前のことです。

6)ダイヤル回線の注意

 私はダイヤル回線です。この時、滅茶苦茶繋がりが悪かったです。お陰でPCの調子がおかしくなり、リセットのはめになりました。オークションの最終確認です。PCの再起動中、“欲しくない、こんな高値で買いたくない、でも買わないと評価が落ちる、勝った以上買わねば”と頭を抱える自分がいました。お分かりですか、スナイパーが出現した時点で、私の目的は達成され、オークションに参加すべきではなかったのです。勿論、$48で取られるのはしゃくでしたが。

 つくづく思いました、私の性格にはオークションは合いません。欲しい物があれば、見つけて直ぐに手元に届かないと我慢できない質なんです。欲しい物があれば、例え夜中でも飛行機を飛ばして買いに行きたい性格なんです。だからオークションの結果を待ってなんて苦痛なのです。駆け引きの楽しさは有りますが、欲しい物が手に入る保証がありません。

 結局、一番最初にオークションでゲットした物が、スナイパーもなく、割とリーズナブルな価格で入手できたのがビギナーズラックだったのでしょう($20は越したので、決して人気の無い物ではなかったと思います)。

 その後の連敗から、オークションで勝つには予算を上回る価格をつけないと、スナイパーに勝てないことを学びました。


 さて、このオークションの結果ですが、12秒前にOUTBID(私の上をbid)され終わりました。安堵の溜息が漏れたことは言うまでもありません。



* ebayではダッチオークションを除き、Proxy Bidを採用していて、自分の最高入札額を登録しておけば、状況に応じて自動bidしてくれます。
* オークションに参加する前に、欲しい物の中古価格をチェックすることを薦めます。
* このコラムは200X年に書かれたものです(笑)





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