TEQUILA CIRCUIT NEWS


2004年9月20日

GLENN FREY ソロライブ AT LAS VEGAS  9/5 2004


 皆さん、久々のライブレポートですがお許し下さい。先日(随分前になりますが)、ひさちゃんとラムさんに「もっとレポートを更新してください。」 という好意的なリクエストを頂いていたのですが...

 それにしても最近の I LOVE EAGLES へ、アクセスしてくださる方の数、BBSの活気は凄いですね。何といってもイーグルスの9年ぶりの来日です。若い世代のファンの人達から、オジさんオバさんから形勢される古株世代迄の幅広いファンからの指示は、イーグルスマジック以外の何物でもありません。

 日本全国にイーグルスシンドロームが巻き起こり、あの偉大なる小泉大先生が長い時間を掛けても改革出来なかった(過去形、それとも進行形???)日本の冷え切った景気をロックの力で吹き飛ばしてもらいたいものです。

 あと1ヶ月半余りで、日本全国でホテル カリフォルニアを生で観て聴けるのですが、それまでの待ち遠しい日々、ラッキーな皆さんの高まる気持ちをこのレポートで少しでも緩和出来たら幸いと思い、先日観てきましたイーグルスの中心メンバー、グレンフライのソロライブレポートを書かせて頂きます。

 テキーラサーキットのバックナンバーを読んで頂ければ私の事は少し分かって頂けると思うのですが、最近大勢の 新 I LOVE EAGLES SITE フリークの方々が増えているので、マンネリ化しない程度に、本題に入る前に少し私の説明を入れさせて頂きます。

 私事JIMMYは、カルフォルニア州の一番南に位置するサンディエゴという町に、訳あって家内と2人で住んでいます。そして私の最大の趣味が、欲言う音楽鑑賞です。平凡な音楽鑑賞で満足をしていれば、現在ほど周囲の人に迷惑を掛けずに済んだのですが、私の場合は平凡なインドア派だけでは満足出来ず、自らアウトドア派の道を選んだ結果、サンディエゴを拠点に陸、空を使い、時間とお金が許す限り、家内と、時には周囲にいるアホな白人達を道ズレに、70年代に一世を風靡した年老いてゆく偉大なるロッカー達に募金を続けているロッカーの端くれです。

 そんな私が、グレンのソロのライブの情報を知った時は、絶対に行かねばという気持ちでいっぱいになってしまいました。先ずは迷わずチケットを2枚購入。そして最初の関門である家内への説得へと続きます。「グレンフライのソロのライブがラスベガスで在るんだ、車で行けるからチケット買っといたよ。」と話を繰り出すと、家内は、「え〜又グレンフライ〜。」という感じで難色を示していたので、「又って言っても、グレンはソロではなかなかライブをやらないだよ。」と私は、話し方は大人の様でありましたが、子供がおもちゃを親にねだるのと何ら変らない状態で返します。

 私の知る限り、グレンはここ10年、殆どソロでの活動をやっていないのでライブを観れることが、とてもラッキーで在る事は間違いないが、これは私の価値観にすぎない。そこで、ラスベガスに1泊で行くとなると本当にグレンのライブの為だけになってしまうので、3連休の週末でも在るので、2泊する事を提案した結果、家内はシーザスパレス(3年間、600公演契約)で行なわれているセリーヌディオンのショウを観たいという事で話しは決着しました。

( セリーヌディオンの音楽に対してそれほどの入れ込みは在りませんが、" A NEW DAY... " というこのショウはとても良かったです。ラスベガスに行かれる予定がある方には是非お勧めします。
注)A NEW DAY というCDが存在し内容は一緒ですが、余りお勧めしません。実際に体感するととても迫力があり新感覚のライブを体験出来ました。私の様なそれほどファンで無い方でも感動出来ると思います。)



 いよいよ待ちに待ったグレンのライブです。

 場所は、ラスベガス市街から北へ10キロ程に位置する、CANNERY CASINO & HOTELにあるコンサート会場で行なわれました。この会場は、ステージから30列位までが屋内で、それ以降の席は屋外という前例の無い細長い会場でした。キャパは2千人位でしょうか。

 私達は、開演予定時間より30分位前、7時半に会場に到着し、早速自分達の席に腰を下ろしました。この日の目玉の一つが私達の席です。イーグルスのチケットとなるとどんなに気合を入れても、そこそこの席しか取れませんが、ソロとなると話しは別です。ドンにしても、ジョーにしても自力で十分良い席を購入出来ます。

 そしてこの日の席はステージ向かって左側の2列目です。席に着き最初に目が付いたのが、イーグルスのライブでグレンが弾いていたYAMAHAのCLAVINOVAが私達の目の前にどっしり置いてあります。余り警備が厳しくないので、迷った結果ステ−ジの手前まで行き、右手で2度程グレンのクラビノーバを触ってしまいました。

 ついでに、ステージ向かって左側の裾を覗いて見ると、GF8と白いスプレ−で刻まれた黒のギグケースが見えました。おそらくグレンの大きなギターケースの様ですが、さすがに手が届きませんでした。(笑)

 予定時間を15分遅れた8時15分に会場の照明が消え、バンドのメンバーが続々と私達の目の前ステージ左側から現れました。先ずはバンド面子を説明します。ギターとベース以外は全てイーグルスのツアーサポートメンバーで構成されています。ギターは、STRANGE WETHERツアーと同じ DANNY GRENIER。ベースは、クリストファークロスのバンドから JONATHAN CLARK 、家内曰くブラットピットに似ている人だそうです。

 ステージの構成ですが、向かって左奥から、パーカッション、ドラム(ドンと兼用のDWのベージュのドラムセットです)に続いて右奥は少し高台のホーンセクション4人で、AL GARTHも一番左にいます。左手前は キーボードのサンディエゴ在住MIKE THOMPSON、そして、先ほどのグレンのクラビノーバ、ギター、グレン、ベース、キーボードという配置でした。

 バンドのメンバーが全て配置につくと、カネリーホテルがお届けするコンサート、ロックの殿堂入りを果し、イーグルスのオリジナルメンバー、グレンフライと紹介され、コンサートの幕が開きました。

 コンサートの内容は、曲ごとにコメントを入れて説明したいと思います。



1. LET THE GOOD TIMES ROLL

 グレンは黒のスタジアムジャンパー(袖が皮)に黒のT-シャツにジーンズ、50S風の黒と白のツートンの革靴をまとい、左奥から現れました。
 オープニングは LOUIS JORDAN のR&Bのクラシックナンバーで、グレンの弾くギター GIBSON 335 チェリーレッドでイントロが始まりました。

2. PEACEFUL EASY FEELING

 TAKAMINE の6弦アコースティックに持ち替え、次はカントリークラシックナンバーを唄いますとコメントが入りました。
 現在イーグルスが演奏する時のアレンジ(ミレニアムライブと同じ)は、グレンのSTRANGE WETHER ツアーの時ととても似ているので、このアレンジはDANNY GRENIERによるものなのでしょうか?途中グレンは、WE STILL LIKE COUNTRY ROCK AFTER ... YEARS !!! と叫び、観客も声援を贈っていました。
 ギターソロはオリジナルのソロで現在のイーグルスのアレンジとは、異なっていましたが、言うまでも無く、STUART SMITHより安心して聴けます。
 グレンは最初のコーラス 「I GOT A PEACEFUL 〜 EASY FEELING 」の後に、イーグルス初期のライブの様に、「 YES, I DO 〜 」と小さな声で加えていたところは見逃しませんでした。

3. ONE YOU LOVE

 やっぱりグレンの単独ライブなので、ソロアルバムからの曲が聴きたいです。
 「次の曲は、僕の1枚目のソロアルバムからで、友人JACK TEMPCHINに贈ります。」とコメントをし、私達の目の前に置いてあるCLAVINOVAでイントロへ。
 近くで見ると結構シワが目立ちます。なんとなく、ジョンケリーに似ているのですが...

4. SILENT SPRING

 MIKE THOMPSONのキーボードで演奏されました。

5. TEQUILA SUNRISE

 グレンはTAKAMINEの6弦に持ち替え、グレンのギターでイントロが始まります。
 イーグルスの時ほど気張らず、少し崩し気味、良く言えばリラックスした感じでの進行は、何時ものグレンとは異なりとても良い印象でした。

6. TAKE IT TO THE LIMIT

 FAREWELL 1 ツアーが始まった当初(数年前)、グレンは何時も最初に離婚したワイフがいつもクレジットカードにしていた事を唄った曲と紹介していましたが、この日の紹介の仕方は、今のワイフ曰くクレジットカードについて書いた唄と訂正されていましたが、何にしても数年同じような事を言っていて飽きないのか疑問に思います。
 グレンはTAKAMINE 12弦のアコースティックを演奏していましたが、やっぱりこの曲はランディーじゃないと...という気持ちでした。
 もう少し欲を言えば、AFTER THE THRILL IS GONE あたりと代えて欲しいのですが!?

7. LYIN' EYES

 イーグルスの名曲へと続きますが、グレンのソロの曲が聴きた〜い!
 グレンは又 TAKAMINE の6弦に持ち替えました。

8. I FOUND SOMEBODY

 次の曲は、随分ライブで演奏していない曲をNO FUN AROUNDからと紹介されて演奏されたのがこの曲。やっぱりイーグルスの時には聴けない曲をやってくれないと。
 グレンは、GIBSON 赤のサンバーストのレスポール ( イーグルスのツアーで使っているギターと同じです。)

9. SMUGGLER'S BLUES

 この曲は、元曲よりもかなりスローテンポにされ、曲名の通りもっとブルージーかつ、アコースティック色を強めたアレンジに変えられていました。
 9年前の日本公演時は、黒のレスポールJRでグレンがオリジナルの様にスライドを弾いていましたが、この日のグレンはTAKAMINE 6弦でスローなリズムを刻んでいました。

10. YOU BELONG TO THE CITY

 又々、私達の目の前でCLAVINOVAを弾いていました。ALのサックスは何時聴いてもカッコ良いですね。

11. TRUE LOVE

 GIBSON レスポールでソロの曲を続けます。

12. WHO'S BEEN SLEEPING IN MY BED

 GIBSON 335に持ち替え、この日初めてギターソロを担当していました。

13. HEAT IS ON

 GIBSON レスポールに持ち替えて又々ギターソロを担当!
 ギターが2人しか居ないので、グレンも唄と一緒に結構忙しいギターリフをこなしていました。

14. JAM 〜 HEARTACHE TONIGHT

 このジャムを聴くともうお終りかと思ってしまうのですが、場内は総立ちノリノリ状態です。
 不思議なことに、グレンの目の前にモップを持ったメキシコ人の掃除婦が出現!
 もうライブが終わったのかと思ったのでしょうか? 
 イーグルスの時と同じ様に、GIBSON レスポールで参加。

アンコール
15. LOVE AND HAPPINESS

 アンコール1曲目は、AL GREENのR&Bナンバーで始まりました。
 グレンはGIBSON 335を持って登場。

16. I FEEL KNOCKIN' (?)

 この曲は不明です。R&Bの曲なのですが、誰のカバーか分かりません。
 曲名も定かでは在りませんが、I FEEL KNOCKIN' か ROCKIN'と唄っていたように聞こえました。

の曲目不明というコメントをみて、まーしーさんから
きっとニューオリンズR&Bの スマイリールイスの 「 I HEAR KNOCKIN' 」だと思います。
というコメントをご親切に頂きました。
そう言われてみれば、I HEAR KNOCKIN' とグレンは何度も唄っていました。
私の音楽の知識はもちろんの事、英語力もまだまだと実感しました。
まーしーさん、ご親切にコメント有難うございます。

17. TAKE IT EASY

 こんなに目の前でTAKE IT EASYを唄っているグレンを観れて感動です。
 TAKAMINEの6弦で演奏。イーグルスの時は12弦だと思いましたが...

18. DESPERADO

 最後はグレンの唄うデスペラード。 
 ライブアルバムの印象は少し味気ないかなと思いましたが、この日のアレンジは、基本的にはライブアルバムの様な唄い方でしたが、もう少し節目節目が、現在のドンの唄い回しを真似ていました。
 この日のグレンのデスペラードはなかなかでした。




 時計を見ると丁度10時、あっという間でしたが、内容の濃い1時間45分のコンサート、とても満足しました。

 イーグルスの時とは、一味も二味も違ったグレン。リラックスしている様子や、殆どの曲の合間していた冗談交じりのトークもとても印象的でしたが、この日、一番印象に残った事は、とにかくバンドがタイトで、音が信じられないほど良かったという事です。

 お金を持っているバンドの機材は違うということや、バックのメンバーが殆どイーグルスのツアーサポートメンバーという事なので当然かもしれませんが、一晩だけの為にリハーサルをしてきたとは思えない程の仕上がりでした。それだけ現在のイーグルスとサポートメンバーがタイトな関係に仕上がっているという証拠だと思います。

 私は残念ながら、2004年のイーグルスの日本公演へは行くことが出来ません。

 先日、私の母親と兄が無事東京ドーム公演のチケットを購入出来たとの連絡をもらったので、東京公演の様子を、彼らから聞くのが楽しみです。

 皆さんも是非BBSでイーグルス日本公演の模様を投稿してください。


2003年7月12日

DAN FOGELBERG コンサートレポート

 7月2日、私達はDAN FOGELBERG (以下、DF) のコンサートを見てきましたので、そのレポートを書きたいと思います。

 コンサートは、ロスから北へ40キロ程に位置するTHOUSAND OAKS ( サウザンド オークス )という静かな小さな町の公民館のようなところで行なわれました。

 この場所を選んだ事には、チョットした失敗談が在ります。

 DFの2003年のツアーが公式に発表された当初、南カルフォルニアでの日程はこのTHOUSAND OAKSのみで、サンディエゴへ今年も来てくれると信じていた私はかなりショックを受けました。

 しかし、私はもちろんのこと、家内もかなりDFをヒイキにしており、ちょうど1年程前に彼のライブを初めて見て以来、「何時また見れるかね?」と家内の方から積極的(普段は逆です!)に話し、二人で首を長くして待っていたので、迷わずチケットを購入。

 席の予約も3列目と、とても良い席を購入出来喜んでいた矢先、サンディエゴ公演が去年コンサートが行なわれた同じ会場ハンフリーズから数日後に発表されました。THOUSAND OAKSへは我が家の在るサンディエゴからは、車で往復500キロは在りますので、日帰りでは辛いので、泊まりがけとなってしまいます。

 いろいろと余計な出費がカサムと最初は二人で少し後悔をしていましたが、このレポートを最後まで読んで頂くと分かってもらえると思いますが、コンサートを見て、翌日サンディエゴに戻ってきた私達の心には、後悔という気持ちは全く残らず、むしろDFの唄を生で聴けたという感動の気持ちの余韻を楽しんでいました。


 当日仕事を数時間で終わらせた私は、家内とサンディエゴを午前中に車で発ち、途中ロスに比較的日本の味に近いラーメンを食べさせる店( 余談ですが、私は麺類をイーグルスと同じ位愛し、麺類抜きでは生きられない人間です。が、サンディエゴでは、ラーメンをはじめ美味しい麺類、いや美味しい和食を食べられる店が “全く”存在しません!ラーメン屋の様な店もサンデイエゴにもいくつか存在しますが、出てくるものは、ラーメンの様に見える謎の物体です。)が在るので、そちらで昼食を取り、THOUSAND OAKSのホテルにチェックインしたのは、夕方でした。

 到着したのは夕方にも関わらず、気温は36度以上でしょうか?日本の様な不快な湿気は無いのですが、紫外線が日本と比べるととても強い為、町の散策は断念し、ホテル近くに在った屋内ショッピングモールで夕食まで時間をツブしました。

 コンサートの開演はPM8:00と予定されていたので、少し早めではありますが夕食を6時から事前にインターネットで調べていた雰囲気の良いバーで取りました。

 最近(ここ半年程)のマイブームは、カントリーが流れる(週末はカントリー生バンドが演奏する)アメリカの映画に出てくる様なヒナビタバーでお酒を楽しむ事です。

 カリフォルニアでは、その様なバーが思ったより少ないので、そういったカントリーバーを見つける事も楽しみの一つです。私は現代アメリカ社会に全く興味が無く、いまだ古き良きアメリカを夢見ている変な人で、そんなホンキートンクなバーへ行くと、アメリカの自分が夢見ていた良い時代にタイムスリップ出来ているような錯覚ができるのです。( もちろん、そんな所で日本人に会う事は殆ありません。)

 お酒も入り気分はほろ酔いなところで、コンサート会場に着いたのは8時数分前でした。会場内の係りにチケットを見せると席に案内してくれました。すると私達の席は、3列目と書いてありましたが、最初の3列はピットといわれるエリアで、ステージが良く見える様に工夫が施され、曲線を描くよう椅子が配列してあり、3列目の一番端で在った私達の席の前には1列目と2列目が無く、端ではありますが、最前列でした。


 この日は幸運にも前座は無く(気分は100%DFであったので余計な前座が無い方が感動が薄れないので)、席に着き数分後でしょうか、会場の明かりは消え、ツアーメンバー( 名前はわかりませんが、ギターX 1 / ベース X 1 / ドラム X 1 / キーボード X 1 計4人) がステージに現れると「 PLEASE WELCOME, DAN FOGELBERG 」という声が流れ、DFがステージに現れました。

 ステージの構成ですが、とてもシンプルでしたが、説明致します。先ず正面向かって左奥に黒のグランドピアノ、中央後ろにドラム、右少し手前にベースのエリア、そしてその右横にキーボード、中央手前にDFのマイクが立っています。それからステージの床には、インディアンの模様のカーペットが数枚ひかれていました。

 コンサートの模様は、1曲ずつコメントをいれていきたいと思いますが、セットリストは大きく分けると、3部構成で進められました。

 第1部は、DF + バンド。DFはアコースティックギターをメインでのステージ。
 第2部は、DFソロでの、弾き語りライブ。
 第3部は、再びバンドとの演奏が始まりますが、DFはエレキギターでの演奏。


1. PART OF THE PLANE

 いきなり目玉の曲からのスタート。イーグルスの曲でいう、TAKE IT EASY からのスタートという感じでしょうか? さらにアルバムのアレンジを忠実にしての演奏で、感動は2倍でした。DFは12弦 MARTIN のアコースティックギターでの演奏です。

2. HEART HOTEL

 1曲目は、席が前過ぎるせいも在り、少しDFの声が聞き辛い部分も在りましたが、この曲からは、サウンド的にも全く問題無くなりました。DFの声は、以前のように透き通るような声を完全に失いましたが、彼の持つカスンダ声は、ライブむきな声かもしれません。

3. HARD TO SAY

 好きな曲が連続して、感動です。

4. CROW

 アルバムで聴くと余り目立った曲では無いように感じたので、意外な選曲にビックリしましたが、ライブでは案外聴き応えがありました。

5. FULL CIRCULE

 NEW ALBUMのタイトル曲です。カントリー調の仕上がりで、なんとなく初期のDFを思い出させる曲に感じます。新譜も初期を意識して作られたような素朴な仕上がりです。

6. REACH HEVEN POSTCARD

 2曲続けての新曲。FULL CIRCULEは、アルバムでのDFのシャガレ声がそれ程気になりませんでしたが、こちらの曲は、アルバムでは昔の声でレコーディングして欲しかったというのが正直な気持ちです。しかし、生で演奏を聴くと凄くカッコ良く聞こえました。

7. RUN FOR ROSES

 この曲は単純ですが、大好きなんです。初めて左奥に用意されたグランドピアノを演奏します。去年のライブでは、一人グランドピアノの弾き語りでしたが、今年は、バンドとの共演です。
 私達の席からグランドピアノを弾いているDFは、ピアノを弾いている正面が見えるというのでしょうか? ピアノに隠れて首から上のDFしか見えなかったのですが、それがまたとても絵になっていました。

8. THE REACH

 バンドとの演奏でしたが、案外DF一人での弾き語りでもカッコ良いかもしれない!? と一人で想像しながら楽しんで聴いていました。意外な選曲で嬉しかったです。もちろんDFはアッコースティックギターでの演奏です。


SOLO ACCOUSTIC STAGE
9. MAKE LOVE STAY

 ここからは、バンドのメンバーも退散し、ステージ中央に木製の椅子が一つ用意され、DF一人でのソロアコースッティックのステージとなります。
 1曲目からソロに一番相応しいこの1曲。スタジオテイクも良いですが、私はこの曲はソロでの演奏が特に好きです。このギター最高ですよね!

10. NATURE OF GAME

 DFが観客からリクエストを聞くような雰囲気が、演奏が始まる直前に在ったので、私もスカサズ 「 ILLINOI 〜 ! 」と叫んだのですが、NATURE OF GAMEでした。
 この曲は誰もリクエストしていなかった様に思うので、予定通りの展開だったのかもしれません。こんな時、JACKSON BROWNEですと、観客のリクエストを聞きすぎて、収拾がつかなくなっちゃうんですよね!?

11. LAZY SUSAN

 続いては、アコースティックギターのインストロメンタルの曲で、観客を魅了します。

12. LEADER OF THE BAND

 この曲は、本当に歌詞が良いですよね!ライブ盤CDをプレイヤーで聴いていたら、おそらくもう一度聴きなおしたくなっていましたが、生のライブなので当然無理でした。

13. SAME OLD LANG SYNE

 こちらも、この日聴きたかった曲の一つでしたが、意外にもソロでの演奏。DFはグランドピアノに周っての弾き語り。本当にこの人は聴かせてくれます。


WITH THE BAND
14. MISSING YOU

 再びバンドのメンバーもステージに戻り、5人での演奏となります。DFは黒のストラトに持ち替えての演奏。
 ここからは、DF押さえていた気持ちが爆発した様に、唄はもちろんですが、ギターを弾きまくります。左手に余裕があると、必ず左手をはらう様にしてネックから手を離すのもDF流の気取りなのでしょうか? 曲自体は余り好きな曲ではありませんが、このステージの雰囲気の転換は、DFならではのお客を飽きさせない技といえるでしょう。

15. AS THE RAVEN FLIES

 確かこの曲は、私が初めて聴いたDFの曲だったように覚えています。オムニバスのCDに入っていた1曲で、その時はそれ程心に引かれませんでしたが、ラムさんからスーベニールを薦めていただいてから、アルバムを通して聴いて以来、私のフェイバリットの一つです。ライブで聴くと、本当にレイブンフライ出来そうな雰囲気の曲です。
 DFはイントロから全てでリードギターを取ります。中でもギターソロの部分はかなり延長して、ワウペダルでの演奏は、本当に70年代にトリップしているような演奏でした。

16. POWER OF GOLD

 この曲もそれ程好きな1曲ではありませんが、何しろギターソロがメチャクチャ長くアレンジされていたところは必見です。中でも最後の盛り上がりのギターソロでは、クラプトンのレイラまでが登場し、観客は総立ち状態でした。

ENCORE

17. A PLACE IN THE WORLD FOR A GAMBLER

 この曲も10分近くの演奏で、その3分の1は観客のコーラスをDFが聞き入っているという状況でした。1時間40分程のコンサートでしたが、開演からコンサートが進行する間、徐々にDFと観客との間に築き上げられた信頼、会場の一体感が、この曲でお互いその関係が頂点に達した事を確認し合い、そしてコンサートが無事終わった様に感じました。



最後に、

 コンサートの感想を一言で言うと、ダンフォゲルバーグは本当に聴かせます。それ意外に適当な言葉は見つかりません。

 ギラギラとした商業目的だけという部分は全く無く、本当に音楽が好きで、音楽を演奏するために生まれてきた人間だという事を、本当に感じました。

2003年6月21日

6/7 イーグルス FAREWELL 1 TOUR メンフィス公演レポート

 今回は、1年振りにI LOVE EAGLESの本題であるイーグルスのライブレポートです。

 私達は6月6日から、又々仕事をサボり4泊5日で、テネシー州メンフィスへ、イーグルスのライブを見に行ってきました。6日AM11:40分、サンディエゴ空港からダラス経由でナッシュビルへ向かいました。

 2時間時差が在るので到着したのは夜の7時過ぎでした。読者の皆さんは何故そんな遠くまで行く!と疑問を持つ方がいらっしゃるかもしれませんが、こんな私でもいくつかの根拠があり、あえてこのメンフィス公演を選びました。

 先ず最初の理由ですが、単純にFAREWELL 1 TOURも是非最低2度は見に行きたいという、欲張りな理由です。しかし、あまり日取りがおたがい近すぎると、感動と興奮が薄れてしまいますので、出来るだけツアーの前半と後半を見れるようにと望みました。私の住むサンディエゴへは、ツアー後半の8月という情報が以前からネット上で言われていたので、それでは前半は憧れの南部しかないと思ったのです。

 そして、メンフィスといえば、ブルースの発祥の地でも有名ですが、何といっても、やはり “キング” ELVIS PRESLEYが生涯を過ごした地として有名です。では、如何してメンフィスへ直接行かなかったか?という事にも理由があります。

 航空券が半額以下というのが一番の理由ですが(笑)、それだけではありません。ナッシュビルといえば、カントリーミュージックの発祥の聖地です。このテネシー州は、アメリカの音楽を語るに絶対不可欠な、メンフィスとナッシュビルが在るのです。(ナッシュビルからメンフィスへは350キロ、車で約3時間半です)

 なんだか大それた事を理由にしている様に聞こえてしまうかもしれませんが、ただたんに、4泊5日で音楽三昧の旅をしたかったのです。あまり旅行談ばかりですと本題から外れてしまうので長くは書きませんが、要点だけ書かせて頂きます。

 先ず最初に言えるのは、ナッシュビルとメンフィスは、音楽好きな方には是非お勧めなスポットで在る事は間違いありません。

 ナッシュビルですが、街中がカントリーという雰囲気で、繁華街のホンキートンクなバーへ行くと、昼間からカントリー生バンドの演奏がそこら中で聴けるという贅沢な場所です。それから忘れてはいけないのは、カントリーの殿堂博物館が在るという事です。

 この博物館の建物は、空から見ると音符の形をしているユニークな建物で、博物館には、カントリーの歴史を1800年代後半から、色々な有名ミュージシャンの遺品や実際に当時使われていた楽器や衣装を多数見ながら、現代のカントリーロックまでの歴史を体験し学ぶ事が出来ます。

 中でも一番私の目を引いたモノは、GRAM PERSONSがFLYING BURITTO BROSのファーストのジャケットで着ていた実物の衣装や、本人が愛用していたというアコースティックギターを目の前で見れたことです。

 このナッシュビルという所は、おかしな表現で例えると、九州でラーメンを注文すると、とんこつラーメンが出てくるという事が常識と、以前博多出身の人に聞いて、東京出身の私は大きな衝撃を受けた記憶が在りましたが、同じようにここナッシュビルでは、ミュージックと言えば、誰もが自然とカントリーを連想するような場所に感じました。

 そしてメンフィスですが、見逃せないスポットは2つ。エルビスの豪邸グレースランドの見学と、エルビスをはじめ様々な有名ミュージシャン(JERRY LEE LOUIS, JOHNY CASH, ROY ORBISON,他多数)が無名時代にレコーディングをしてきたという、SUN RECORDING STUDIOの見学の2ヵ所でしょうか。

 2ヶ所とも有料ですが、特にエルビスの遺品の数の多さには驚きました。エルビスファンの方は、私が言うまでもありませんが、必見です。

                         


 さてようやく本題のライブレポートですが、私たちが見て来たコンサートは、6月7日メンフィスの中心街、ミシシッピー川沿いに大きくそびえ立つピラミッドという会場で行なわれました。この会場は名前の通りピラミッドの形をしていて、観客動員数2万2千人を収容出来る大きなアリーナです。

 開演予定時間がPM8:00とあり、先に夕食を済ませ会場に着いたのは、PM7:30頃でした。最初に会場に入り驚いたことは、天井を見上げると本当にピラミッドの中に居るような構造の建物であったということと、それと私たちの席が本当にステージに近く、これまでにない程、肉眼でステージ全体を見ることの出来る距離に座れたということです。

 PM 8:10館内の電気が消え、メンバーが登場して来るかと思えば、ステージ中央の上に用意された3つの大きなモニターと両サイドに1つずつ用意されたモニター計5つのモニターに、“FAREWELL 1 TOUR”という文字が映し出され、約5分間のビデオがながされました。

 このビデオの内容は、6/11に発売されたHOLE IN THE WORLDのシングルに入っていたDVDの映像「BACKSTAGE PASS TO FAREWELL 1」と同じモノということが、先行予約をしていたシングルが後日届き、後で分かりました。

 ツアーのリハーサルの様子や、裏方の人達がどのようにステージやサウンドシステムを作ってゆくかというドキュメンタリービデオで、とても興味深い映像でしたが、ひとつ気になった事は、これからイーグルスが演奏するであろうという多くの曲が、次々とこのビデオの中で流れてきてしまうという点です。

 この曲はやるだろう?とそれなり予想はしていましたが、あえてコンサート会場でライブの寸前にそれらの曲をながして欲しくなかったというのが本音です。

 95年の日本公演では、20分休憩の後に、イーグルスの歴史がスライドの様に流されたビデオが在った記憶がありますが、この時のBGMは「SILENT SPRING」で、セットリストには含まれていなかったので、とても良い印象が残っています。

 ビデオが終わると同時にツアーメンバーが登場し、イーグルスのメンバーも次々とステージに上がりました。

 今回のステージは、去年のツアーのセットと比べると多少ですが、変化がありました。一番大きな違いは、今回のツアーでは、ステージの後ろに観客を入れていないので、ステージの後ろには黒幕が掛けられ、ステージの後ろに、10枚前後の長方形のスクリーンが掛けられています。それらのスクリーンでおそらく「EAGLES」という文字をイメージして配列していた様に感じましたが、確かではありません。

 あとは、殆去年のセットと同じでしたが、念の為書かせていただきます。ステージ左奥にYAMAHAのグランドピアノ、その右横がパーカッション、中央奥にドラム、そして正面右奥に高台が作られ4人の管楽器隊のエリア、そしてその手前にキーボード2台。ステージ左手前に、グレンのキーボード(I CAN'T TELL YOU WHYのプロモで使われていたモノ)、そして、間隔をおいて4本のマイクスタンドが手前に置かれていました。

 メンバーはいつも通り、左から、TIMOTHY ( 以下、TS )、GLENN ( 以下、GF )、DON ( 以下、DH )、JOE ( 以下、JW )、そしてツアーメンバーのSTUART SUMITH ( 以下、SS )が一番右という位置に立ちました。

 今回も前回のレポート形式で、1曲1曲コメントを入れていきたいと思います。



Report
1. THE LONG RUN

 去年のツアーは、SEVEN BRIDGES ROADのスタートで、少し拍子抜けしていたようなイメージがありましたが、オープニングに申し分の無い選曲で始まりました。DHはドラムは叩かず、ボーカルのみでの演奏。メンバー4人コンディションは完璧です。

2. NEW KID IN TOWN

 GFのMCで、「HOTEL CALIFORNIAのアルバムから2曲続けて」と紹介されてスタート! DHはドラムに周り、いよいよイーグルスの演奏が始まったというイメージです。

3. WASTED TIME

 DHは再び、ボーカルのみ、GFはグランドピアノを演奏。少しゆっくりめな唄い出しは、去年のツアーと同じでしたが、DHのコンディション、今日は最初から完璧! DH、凄くヤセました。

4. WASTED TIME REPRISE 〜

5. PEACEFUL EASY FEELING

 DHのボーカル曲からGFのボーカル曲と、最後までどちらかに偏らず交互に続くと良いのですが?
 JWは今のところ、全く目立とうとしていませんが、後ろでモクモクとWHITE PENGUINを弾いています。
 ミレニアムのライプCDでGFが、言っていた、「WE STILL LIKE COUNTRY ROCK AFTER 30 YEARS」というコメントも今回は在りました。

6. HOLE IN THE WORLD ( 新曲 )

 DHが、「次の曲は新曲をやりたいと思います。おそらくここに居られる皆さんもラジオで既に聞かれたことが在るかと思います。」と紹介。
 ライブでどうして、こんなに綺麗にハーモニーが決まるのか本当に不思議です。以前何処かの記事で、イーグルスの今回のサウンドシステムは世界一音の良いPA会社を使っていると読んだ事がありましたが、納得です。本当にライブとは思えない程、全体的に音が綺麗です。

7. LOVE WILL KEEP US ALIVE

 TSは、いつも目立たずモクモクと良い仕事をしています。この日は、はじめてマイクに向かってしゃべっていました。

8. BOYS OF SUMMER

 不思議な事ですが、前回のイーグルスのライブからソロの曲の方が楽しみになってしまいました。昔でしたら、なんでイーグルスの時ぐらい、昔の名曲だけを!と願っていた私はもう居ません!
 おそらくSSも加入し、今のイーグルスの音は余りにも現代的な音になってしまった事が原因かもしれませんが、94年の再結成からふり返ってみてもバンド全体の動きがそうなのかもしれません。

9. TAKE IT TO THE LIMIT

 もちろんGFがボーカル。DHはアコギでの参加。本当にDHのギターはアンプにつながっているのか疑問ですが...
 ミレニアムコンサートと同じアレンジです。

10. ALREADY GONE

 GFは、デビュー当時から愛用の黒のレスポールJrでの登場。昔みたいに泥臭さが在るとカッコ良いのですが...
 21世紀のイーグルスの演奏です。

11. IN THE CITY

 同じサンディエゴの住民JWの登場です。野球観戦ではありませんが、地元の住民ともあり妙に見てる方にも気合が入ります。1時間余り目立った場面は在りませんでしたが、相変わらず、服装は他のメンバーと比べるとふざけています。さすがジョー!

12. ONE OF THESE NIGHTS

 いつも通り、ベースのイントロはカットされての演奏。もちろんDHはドラムを叩いています。

20分休憩

13. JAMES DEAN

 2部のオープニングは、久々のJAMES DEAN !  TS加入後初めての演奏ではないでしょうか? 今度のツアーの目玉の一つかもしれません。GFはレスポールJrでの登場。初期のイーグルスを思い出します。

14. LYIN' EYES

 GFの曲が続き感動です。この曲は、曲が進むにつれて、どんどんハーモニーが綺麗になってゆきますよね! いつ聴いてもMY FAVARITEの一つです。

15. I CAN'T TELL YOU WHY

 TSも負けずと頑張っていました。本当にTSの演奏は落ち着いていて安心して聴けます。SSのソロですが、DON FELDERと比べてしまうとマダマダという部分は在りますが、以前と比べると随分ソフトで聴きやすくなってきています。

16. WALK AWAY

 イーグルスをパックで演奏するWALK AWAYは最高です。JWのギターサウンドとリズム感はいつ聴いても最高です。会場は総立ち状態。

17. SILENT SPRING 〜

18. TEQUILA SUNRISE

 DHはアコギでの参加。初期のイーグルスはこの曲をアンコールで演奏していたことが多かったんですよね。

19. SUNSET GRILL

 DHのソロをやるのなら、TALKING TO THE MOON / HEART OF THE MATTER / THE END OF THE INNOCENCE / NOT ENOUGH LOVE IN THE WORLD / THE LAST WORTHLESS EVENING 辺りの選曲の方が嬉しかったです。

20. TURN TO STONE

 久々のTURN TO STONE。ソロのライブからは想像もつかない程のバックアップです。
 JWがイーグルスに加入直後は、この曲は定番だったようです。以前のような、長いギターの前置きは30秒位におさえられていたのが、ちょっと残念でした。周りの観客は以外にも、席を立つ人が目立ちました。

21. YOU BELONG TO THE CITY

 この日のGFは、とても気合が入っていました。昨年のツアーの時は、高音部が辛そうに見えましたが、この夜のYOU BELONG TO THE CITYは、95年の日本公演の様に良く聞こえました。

22. LIFE'S BEEN GOOD

 JW、黄色のヘルメットをかぶっての登場! ヘルメットには、CCDカメラが付いていて、演奏中、彼が写す映像がステージ後ろのスクリーンで見る事が出来ます。大勢の観客が、ステージに上がって来たような雰囲気を作りだし、盛り上がりました。

23. DIRTY LAUNDRY

 DHも負けずとソロの曲で対抗していましたが、JWの人気の方が大きかったようです。驚く事に、GFが一部ギターソロを弾いていました。

24. BLUES 〜 FUNK # 49

 管楽器隊を交えてのFUNK # 49、凄い盛り上がりです。やはり、大統領、副大統領に立候補するだけの大物です!?

25. JAM 〜 HEARTACHE TONIGHT

 以前は、余りこの曲は好きでは在りませんでしたが、イーグルスのライブを盛り上げるのに絶対不可欠な名曲。ソロも良いですが、やはりイーグルスの曲が演奏されるとステージが引き締まったように感じました。

26. LIFE IN THE FAST LANE

 DHはドラムを叩き、JWのギターは唸りを効かせてのエンディング!

アンコール 1

 27. TRANPET SOLO 〜 HOTEL CALIFORNIA

 ジーメンの様な、アルのトランペットソロが終わると、HOTEL CALIFORNIAのイントロをSSがミュージックマンのパールホワイトのダブルネックで弾き出します。JWなかなかステージに姿を現しませんでしたが、ようやく水色のストラトを持っての登場! 普段ですと、プロモーションと同じサンバーストのテレキャスを使うのですが、おそらく何かのトラブルがあったのかもしれません。
 贅沢を言えば、この曲はやっぱりオープニングにして欲しいのが本音です。

アンコール 2

 28. ROCKY MOUNTAIN WAY

 この曲も盛り上がりました。JWは黒のリッケンバッカーを演奏。

 29. ALL SHE WANTS TO DO IS DANCE

 GFはノリノリでした。管楽器隊の前のキーボードを演奏していたのですが、ノリノリに踊っていました。あと数曲で今日の仕事もおしまいと、ハシャイデいたのでしょうか?

アンコール 3

 30. TAKE IT EASY

 31. DESPERADO

 FAREWELL 1 TOURの最後を締め括ったのは、定番のこの2曲! 最後にGFが、又 FAREWELL " 5 " TOURでお会いしましょう! と冗談を一言残しメンバーは去って行きました。


 最後に

 今回のツアーは、おそらく今まで見たDON FELDER脱退後のイーグルスのライブで一番良かったような気がします。サウンド的にも文句なし。

 昨年イーグルスを見たときは、体力的にもあらゆる意味で、イーグルスのピークは越してしまった、下り坂のバンドと感じ、ガッカリしていた気持ちがありましたが、2003年のツアーを見て本当に安心しました。

 バンド自体の一体感が固まり、DON FELDER脱退後の腑抜け状態を脱出出来たように感じました。SSも去年と比べると、少しずつではありますがイーグルスに馴染みだした様に感じます。

 NEW ALBUMについてのコメントは、殆在りませんでした。途中GFの口から「2年後に発売するNEW ALBUM、楽しみにしていてください。」とコメントがありました。

 冗談だとは思いますが、いつ発売するのか待ち遠しいです。


2003年6月6日

CROSBY STILLS AND NASH サマーツアー2003レポート

 昨日6/1、CSNサマーツアーのサンディエゴ公演を見てきましたので、今回はその様子をレポート致します。

 先ず最初にこのレポートで是非言わせていただきたい事は、やはり長旅をせず地元サンディエゴで見れるコンサートが一番です。

 今回のコンサートは、TEQUILA CIRCUITのコーナーで初登場のVIEJAS ( ビエハスと読みます。)というカジノで開催されました。サンディエゴでカジノ?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんので、少し説明させて頂きます。

 全米で賭博が合法とされている州は、ラスベガスが在るネバダ州のみですが、先住民族であるインディアンが安心して暮らせる地域として、連邦政府は全米各地にインディアン居住区という特区を指定し、このエリア内では、カジノ等が合法で認められ、一度は白人に取り上げられた土地ではありますが、そうしたメリットを利用してインディアン達は現代社会で生計を経てているようです。

 そして会場となったこのビエハスもインディアン居住区の一つで、サンディエゴの中心街40キロ程東に離れた場所に位置します。ビエハスはラスベガススタイルのカジノを売り物にしたスポットですが、他にも60件を越すアウトレットモールも在り、地元客をはじめ多くの観光客でいつもにぎわっている数年前にオープンした人気スポットです。

 アウトレットモールは野外で、人工的に作られたグランドキャニオンのような岩の装飾でお店は作られインディアンの雰囲気を作り出しています。そんなショッピングセンターの中庭を利用して、夏季限定で毎年様々なコンサートが行なわれています。私達も多々ショッピングで遊びに来る場所で、コンサートでは、昨年私の母と兄が日本から遊びに来た時に、皆でZZ TOPのライブを見に来た場所です。

 会場のキャパは1200〜1300人位だと思いますが、比較的大きめな仮設ステージが用意されていて、殆の席から十分アーティストを見ることの出来る会場です。



 開演予定時間は、PM8:00。予定時間を10分程遅れてCSNはステージに現れました。

 ステージ向かって、左側にSTEPHEN STILLS (以下、SS)、中央にGRAHAM NASH (以下、GN)、そして、右側にDAVID CROSBY (以下、DC )と並び、後ろ中央にドラム、右隣にベース、キーボードとツアーメンバー3人を含む6人で登場。

 6人が所定位置に着くと、SSはマイクに向かい「 WE'RE BACK ( 又戻って来たぜ!)」と叫び!DCはかぶっていたキャップをステージ右裾の方目掛けておもいっきり投げ捨て、CARRY ONでコンサートの幕があがりました。

 50代半ばを過ぎた叔父さんパワーを疑う迫力でのスタート!オープニングに相応しいCARRY ON を一段浮き立たせてのスタートに感じました。この時、SSはサンバーストのストラト、GNはテレキャス、そしてDCもサンバーストのストラトでの演奏でした。

 今回は、ちょっといつもと違ったレポートの仕方で、セットリスト1曲ごとに一言ずつコメントをいれて進めて行きたいと思います。



1. CARRY ON / QUESTIONS

 申し分無しのオープニングで満足!

2. WILD TALES

 GNのソロ第二段からのタイトルトラックですが、アルバムで聴くと余りGNらしく無い曲に感じますが、アップテンポな曲なので、ライブ向きなのかも知れません。本人GNも、自分で書いた曲らしくない曲と紹介していました。

3. MARRAKESH EXPRESS

 GN節がふんだんに出たポップで私も大好きな曲です。GNはアコギ、SSはグレッチWHITE FALCON、DCはコーラスのみの参加。GNのカッティングでリズムをきりだすと、DCが「 ♪トゥ、トゥ、トゥ、トゥ、トゥ.... ♪  」と小さな声でささやきだしてイントロに入りました。
 やっぱり、SSがWHITE FALCONを持つとハエますね〜!

4. THE LEE SHORE 

 DCらしい神秘的なバラード!今回のライブで絶対聴きたかった曲の一つだったのでとても満足!数分間ですがDCの世界にハマッテしまいました。
 こちらは、DC&GNのみでの演奏。

5. DEJA VU 

 又々、DCらしい曲が続きましたが、演奏が始まる前のDCのMCで、「GNはTEACH YOUR CHILDRENの様な、綺麗な名曲を作りますが、僕(DC)は、いつも変わった曲ばかリ書くんですよね。これも変ったチューニングで作った曲です。」と紹介され、DCのアコースティックでイントロが゛始まり、コーラス部の「 IF I EVER... 」はDCとGNのみ。
 GNはアコギ、SSはストラトでの演奏。

6. MILITARY MADNESS

 GNのソロの曲ですが、CSNでの演奏はやはりオリジナル以上に良く聞こえました。DCとのコーラスがとてもマッチしていました。

7. WESTED ON THE WAY

 言うまでも無く、CSNらしい綺麗なハーモニーの名曲。こういう曲をやはり生で聴きたかったです。サイモン&ガーファンクルの曲に聞こえるのは私だけでしょうか?

8. 曲名不明STILLSの新曲

 GNのMCで、もう直ぐ発売されるスティーブンのソロアルバムからの新曲ですと紹介されました。SSらしいロックンロールナンバーです。曲目は不明です。済みません。

9. DAIRTY LITTLE SECRET 

 昨年発売された、GNのソロアルバムの1曲目からですが、アルバムよりラフなアレンジに感じました。

10. ALMOST CUT MY HAIR

 こちらは、DCのイントロでスタートしましたが、唄い出しはSSから始まり、途中でDCへバトンタッチ。そのままDCが唄いあげるかと思いましたが、GNも途中のパートでリードボーカルをとり、最後はやはりDCにリードが帰され締めていました。アルバムとは違ったライブらしいアレンジに楽しませてもらいました。
 冒頭でDCが、この曲を書いた時は髪がまだフサフサしていたから、この曲が栄えて聞こえたが、今はあえて髪を切りそうになったと言わなくても髪がもう余り無いのであんまり唄いたくない曲だ!と、ひにく半分の冗談を交えていました。

11. SOUTHERN CROSS

 「待ってました」の一言!CSNを聴きだした頃は正直、唄が外れる等の理由で、SSの存在を評価していませんでしたが、お恥かしながら最近はSSにハマッテしまいました。この曲が始まると、家内も私も興奮状態!
 WHITE FALCONでの演奏。唄は外れてますが、SSのカッコ良さを目の前で堪能。

20分休憩

12. HELPLESSLY HOPING

 第二部のスタートに相応しい名曲。SSもかなりコーラスで前に出て目立っていました。

13. CRITICAL MASS 〜

14. CATHEDRAL

 CRITICAL MASSは、アルバムの音源をPAでそのまま流しCATHEDRALと続きました。
 SS抜きの演奏で、GNは中央でキーボード、DCは右側でコーラスのみの参加。

15. IN MY DREAMS

 DCらしい名曲。

16. FEED THE PEOPLE ( STILLS 新曲 )

 又々、SSの新曲! 南アで書いた曲と紹介され、SSらしい民族音楽(南国風)が取り入れられた、コーラスの綺麗な良い曲でした。アルバムで聴くのが楽しみです。

17. LOST ANOTHER ONE

 GNのソロの曲ですが、かなりアルバムに忠実なアレンジでの演奏。
 DAIRTY LITTLE SECRETより良く聞こえました。

18. OLE MAN TROUBLE

 SSはなんと、キーボードでの登場、ブルースの名曲をSSらしく歌いあげていました。

19. GUINNEVERE

 こちらも、DCの名曲、DCとGNのみでの合唱!いつ聴いても良い曲です。

20. OUR HOUSE

 GNは中央でキーボードを引きながらの演奏。

21. HALF YOUR ANGEL

 こちらも、GNらしいバラード。この曲はいつCSNのアルバムに入るのでしょうか?

22. DARK STAR

 SSらしいロックナンバーで会場は盛り上がりました。声が裏返る辺りが何処となくクラプトンを思い出させました。

23. WODEN SHIPS

 CSNらしい曲で第二部の幕を閉じました。

アンコール

24. MY COUNTRY 'TIS OF THEE

 DCがギターを弾くのかと思いましたが、スタジオレコーディングのギターの音源をPAでながして、DCを中心にカラオケ状態でのCSNの合唱。

25. WOODSTOCK

 締めくくりに文句なしのノリノリの曲で終わりました。
 もう一度アンコールに答えてくれると信じていましたが、残念ながらこれでおしまいでした。



最後に一言

 SUITE: JUDY BLUE EYESやTEACH YOUR CHILDRENも聴きたかったですが、最高なコンサートでした。

 CSN&Yですと、NEIL YOUNG & CSNと感じましたが、この日は、CSNのみでの存在の大きさを再確認出来、感動できました。

 それから、最後にツアーメンバーが紹介される時に、ドラムス、JOE VITALEと紹介されました。家内も私もドラムが妙に上手すぎるなと感じていましたが、メンバーが紹介され納得しました。


2003年4月29日

THE SCOTTSVILLE SQUIRREL BARKERS 再結成 ライブレポート
( CHRIS HILLMAN + BERNIE LEADON & MORE ! )


 久々のレポートでは、先日BBSでお知らせさせて頂きました、アダムス アヴェニューストリートフェスティバルで行なわれた、THE SCOTTSVILLE SQUIRREL BARKERS のライブの様子をレポートさせていただきます。

 最近のサンディエゴの天気は、季節の変わり目なのか、曇や雨の日が続いていましたが、4月26日当日、心配していた天候も真夏のような晴天に恵まれ、予定されていたストリートフェスティバルは、無事開催されました。

 このお祭りが行なわれた場所は、サンディエゴの中心街より約5キロ程北にある東西を結ぶアダムスという通りで、このアダムスを4ブロック程車両通行止めにして行なわれました。

 ストリートフェスティバルへの入場は無料で、会場には約50件程の屋台や小物を扱う露店がひしめき合い、途中途中7つの仮設ステージが設けられ、それぞれのステージでは、45分のシフトで代わる代わる色々なバンドが登場し、アメリカのルーツミュージック( FOLK / BLUE GRASS / COUNTRY WESTERN / BLUES 等 )を生演奏で楽しめるという、古き良きアメリカの文化を味わえるお祭りでした。


                 


 本題であるTHE SCOTTSVILLE SQUIRREL BARKERSのライブは、7つのステージの中でパークステージと呼ばれる会場で、午後の2時と8時、2回行なわれました。

 SQUIRREL BARKERSは、当時1962年に全米で最年少(当時高校生)のBLUE GRASS BANDと紹介されコンサートは始まりました。

 ラインアップですが、CHRIS HILLMAN / BERNIE LEADON / LARRY MURRAY / KENNY WERTZ /ED DOUGLAS / HERB PEDERSEN です。

 気になるBERNIE LEADONですが、野球帽の様な形のキャップにサングラスを掛けての登場。担当していた楽器は、アコースティックギター。昼と夜のステージ共に1曲のみバンジョを披露してくれました。

 BERNIEの演奏ですが、現役を退いているとは思えない腕前で、CHRISとBERNIEが中心となり演奏は続きました。昼の部では2曲、夜は1曲リードボーカルを披露し、集まったファンから大きな歓声をあびていました。

 期待していた、イーグルスの曲( BITER CREEK / EARLY BIRD等 )は、残念ながら1曲も演奏してくれませんでしたが、BLUE GRASSというBERNIEが一番引き立つ(個人的な見解です)音楽でBERNIEを初めて見れた事は感動でした。

 それから、持ちこまれた楽器は全て( マンドリン / アコギ / ドブロ / バンジョ / ベース ) エレクトリックでは無く、生の音をマイク取りするという点もBLUE GRASSらしく古典的な渋さが引き立っていたという事も取り上げたい点の一つでした。


                        


 7時過ぎ、私達は8時からの夜の部を見るために再びパークステージに戻り、ステージ中央の一番前の位置を陣取りSQUIRREL BARKERSの出番を待っていると、7時20分頃でしょうか、ステージ横にギターケースを置く一人の白髪に髭をはやした長身の人が目に入りました。私は、何処かで見たことの在る人だなぁと思い、家内にあの人JACK TEMPCHINじゃない?と問い掛けると、家内は、ちょっと分からないとの事。凄く気になりましたが、回答は得れず、再び8時になるのを待っていました。


10分程して、私はトイレに行っておこうと、一人で席を立ち、
トイレの前で先ほど気になった人とすれ違うことになり、

勇気を出して、

「失礼ですが、JACK TEMPCHINですか?」

と問い掛けると、キョトンとした顔で

「そうですが? 」

と答えてくれたので、

「これからSQUIRREL BARKERSと一緒に演奏するのですか?」

と問返すと、

「今日は彼らと演奏するのではなく、彼らの前に数曲程ソロで演奏する事に急遽決まったのです。」

と、とても丁寧に答えてくれました。

私はJACKに、

「貴方の大ファンなのでここでお会い出来、演奏が今晩見れる事がとても光栄に思います。」

と言うと、

「有難う。貴方の名前は何とおしゃるのですか?」

と聞かれ、

「JIMMYです。」

と答えると

「JACKです。」

と握手を交わしてくれました。



「最近、Big Mondayのサイトが全く更新されてませんが、未だ毎週ロスで演奏しているのですか?」

と聞くと、

「1年位前にこの企画は辞めてしまいましたが、見に来てくれた事ありますか?」

と聞かれ、

「未だ一度も見に行った事が無いのですが、いつもHOME PAGEで多彩なゲストの顔ぶれに驚かされていました。」

と答えると、

「でも最近は、毎週火曜日にサンディエゴの郊外のレストランで無料でライブをやっているので、是非遊びに来てください。」

との事。私は

「是非見に行かせていただきます。」

と答え、

「今日はPEACEFUL EASY FEELING等披露してくれるのですか?」

と問い掛けると、

「ん〜、そうだね、もしかしたら唄ってみるかもしれません。」

と答えてくれたので、

「演奏楽しみしています。」

と答え、再び握手を交わし、

私は、自分の目的であったトイレで用を済ませ、再び自分の陣に戻りました。



 全てのイキサツを家内に話し、「凄〜い、楽しみだね。」と話していると、JACKはステージに上がり黒のアコースティックギターのチュウニングを済ますと、最初に、JOHNNY RIVERSもカバーしている、Last Train to Memphis(多分?)を演奏し、次に、この曲を覚えている人が居ましたら、皆で歌いましょう。と紹介されアメリカの童謡 WOODCHUCK を披露。

 続いて、次の曲は、「エルセントロ(カリファルニア東部のメキシコとの国境の町)で曲を書き、サンディエゴのワシントン通りのチリドックの美味しいお店の駐車場で書き上げた曲です。最近あのチリドック食べた人はいますか?」と観客に問い掛けると、歓声が上がり、「その後、友達にこの曲を渡し、数ヶ月後から30年に渡り、その曲が箱積になった大金となり郵便で送られて来る様になりました。」と紹介され、♪ E 〜 A 〜 E 〜 A ♪ コードと、PEACEFUL EASY FEELINGが始まりました。

 私達は顔を見合わせ感動していると、ステージ左横で待機していたBERNIE LEADONがギターケースを開けすぐさまアコギを抱えて飛び入り参加をして来ました。(涙モノです)

 BERNIEは、コーラスとして唄にも加わり、イーグルスファーストの面影を残したギターソロをアコギで披露!(涙チョチョ切れです)

 演奏が終わると、JACKは、「 BERNIE LEADO ! 」と拍手をすると、BERNIEは「JACK TEMPCHI 」と拍手を送り返し、JACK TEMPCHINは観客の大きな歓声に送られステージから去って行きました。

 いや〜、私のコナーの名前である、TEQUILA CIRCUITを目の前で、体験(タイムスリップ)したような、上手く説明は出来ませんが、とても大きな感動でした。



 そして、再び8時からは、SQUIRREL BARKERSのステージです。内容は、昼の部とほぼ同じ内容でしたが、後半は土曜の夜ともあり、ゴスペルの曲をBLUE GRASS調にアレンジした曲等も即興で披露されました。

 演奏も観客も盛り上がって来た頃、主催者側から、時間オーバーとの指摘が入り、予定されていた曲目は全て演奏出来ないまま、コンサートは終了されました。冗談を交えたMC(昼、夜とも殆同じ内容)がとても長かったので、その事も影響したのではないでしょうか?

 昼と夜では、寒暖の差が大きいサンディエゴの夜、演奏者側も観客も少し凍え気味でしたが、無料とは信じがたい内容で、コンサートは無事終了致しました。


                        



昼の部が、終わった直後にBERNIEと5分程話をする事が出来ました。

最初は、余り話など出来ないと思い、無理を承知で、Natural ProgressionsのCDにサインを求めたところ、BERNIEも喜んで、サインを承知してくれました。

「ジャケットの表と裏のどちらにしますか?」

と聞かれ、

「裏にしてください。」

と答えると、

「名前は何ですか?」

と聞かれ、

「JIMMYです。」

と答えると、

「I AM BERNIE ! 」

と言ってくれ握手を交わしてくれました。

そして、CDのジャケットの裏側に

『 HEY, JIMMY  BERNIE LEADON 』

とサインをいれてくれました。

BERNIEは、全く急いでいる気配が無かったので、日本のイーグルスファンのサイト I LOVE EAGLESの話しを持ちかけると、

「是非アドレスを教えて下さい。」

との事です。私は、

「是非日本のファンの為に英語で問題無いので、メッセージボード(BBS)にメッセージを入れてください。」

と、頼んでみると、

「OK !」

との事。

私は、I LOVE EAGLESのアドレスを覚えていなかったので、

「E-MAILで送ってもよいですか?」

と聞くと、

BERNIEのメールアドレスを渡してもらい、

「絶対メ−ル送ってね!」

と言ってくれました。

本当にBBSにメッセージを投稿してくれるかは分かりませんが、読者の皆さんでお祈り致しましょう。


 口頭でしたが、I LOVE EAGLES読者へのメッセージをもらいました。

 BERNIEは、現在テネシー州ナッシュビルに住んでいて、ソロのアルバムを製作中との事です。近々アルバム完成次第、即発売する予定です。

 初回の注文は、彼のホームページ www.bernieleadon.com から発売する予定で、おそらく直筆サイン入りのCDを初回は販売する予定です。未だホームページを見る事が出来ませんが、定期的にチェックして欲しいとの事です。

 日本のファンにも是非ニューアルバムを聴いて欲しいとの事ですので、日本のBERNIEファンの方々は楽しみに待っていて下さい。

 発売後は、おそらく小規模なツアーをしたいとの事なので、日本での売れ行きが良ければ、来日公演もあるかもしれませんね!



 JACK TEMPCHINからの情報です。

 毎週火曜日にJACK TEMPCHIN & 彼の友達を交えてのライブをサンディエゴの郊外で見る事が出来ます。

 詳しい情報は、下記へ直接問い合わせてくださいとの事です。

 THE CALYPSO CAFE
 576 N. HIGHWAY 101
 ENCINITAS, CA 92024
 TEL: 1-760-632-8252

 出演しない週もある様なので、事前にレストランと予定を確認してくださいとの事です。


2002年11月23日

DON HENLEY MINI TOUR レポート

 私のアメリカでの生活も早くも2年半余りが経ちました。

 思い起こせば、今回の渡米で初めて足を運んだコンサートはDON HENLEY (以下、DH)のINSIDE JOB TOUR (7月末 '00 )でした。

 その後、ウエストコーストロックの本場西海岸に住んでいることもあり、幸運にもこの2年半の間に様々なコンサートを見て来れたと思います。そして今回のテキーラサーキットでは、先月末にラスベガスで行なわれたDHのミニツアーの模様をレポートしたいと思います。

 DHのソロは、今回で4度目になりますが、ツアーが発表されるといつもビックリする事が一つ在ります。

 それはチケットの値段です。これまでにDHのチケットの価格は、購入した順に39ドル、49ドル、60ドル、そして今回のチケットは何と86ドル! 2年半の間に2倍以上にも跳ね上がってしまったチケットの価格はかなり疑問に思ってしまいますが、それでも見に行ってしまった私自身にも疑問を感じます!?

 ラスベガスへは、比較的サンディエゴからも近く(片道500キロ)、週末旅行に行くには便利なので、私達も何度か車で旅行しましたが、コンサートを目的で行くのは初めてであった為、この旅行に行く事は、以前からとても楽しみにしていました。

 コンサートは、10月26日の土曜日。週末を有効に使い、前日の金曜日に出発して2泊3日の旅行となりました。サンディエゴからラスベガスへは、道路状況によって異なりますが、車で5時間から6時間位の道のりです。この日は午前中に我が家を出発した事が、良かったのか渋滞にははまらず、昼食の休憩を入れて5時間で着くことが出来ました。

                    


 ラスベガスに着くと、ホテルの宣伝、エンターテイメントショーの広告の看板が軒並み立っています。その中の一つの看板に “JUDY COLLINS & DAVID CROSBY SHOW ”という看板を家内が見つけました。車を運転していた私はその看板を見逃してしまっていましたが、家内は今、「絶対にDAVID CROSBYって書いてあった。」と言い張っています。

 そして、ホテルにチェックインをして、自分達の部屋で地元の情報誌を捲ってみると、やはりカラーの広告に“JUDY COLLINS & DAVID CROSBY SHOW AT PARIS OCT 24 - 27 ”と書いてあります。

 DAVID CROSBYは、パリス(ホテル)で4日間コンサートを行なっていたのです。事前に知っていれば、是非見に行きたかったのですが、今回は“ホワイトタイガーを一瞬に消してしまうマジックショウ”のチケット(25日の夜)を購入していた為、残念ですが、DAVID CROSBYは断念しました。

 26日、コンサートの予定時間はPM8:00。それまでは時間はたっぷり在ったので、1日中色々なホテルのショッピングモールを歩き回り、夕方パリス内のカフェでお茶をして、コンサート会場であるアラジンホテル(パリスの隣り)へ向かおうと、パリスの正面玄関を出た瞬間に、DAVID CROSBYと奥さんらしき人が肩を組んでこちらに向かって来るのを、私と家内は同時に発見してしまいました。DAVID CROSBYは、野球帽のような形の帽子をかぶり、Tシャツにジャンパー、ジーンズと一見普通の太ったオジさんの様に見えましたが、知る人から見ればあの特徴在る顔とスタイルは、一目瞭然!

 今年の初めにJACKSON BROWNEのライブで、偶然DAVID CROSBYに会った時は、握手をしてもらい、サインをしてもらうのを忘れてしまいましたが、今回はすかさず「サインをして下さい。」とお願いしたところ、人が大勢いたので、「危険だから今は駄目です。」と拒否されてしまいました。めげずに握手も求めましたが、「今はプライベートの時間だから駄目です。」と断られ、あたかも普通のカップルの様に肩を組みホテル内へ去って行きました。

 コンサートは、見に行く事は出来ませんでしたが、偶然に道端で遭遇し、数秒でしたが、DAVID CROSBYと会話が出来た事は本当に幸運でした。

                         


 又前置きが長くなってしまいましたが、本題のDHのコンサートのレポートに入ります。会場は、アラジンホテル内に在るコンサートホール(キャパ2〜3千人)で行なわれました。

 開演予定時間であった8時からは、前座として、女性ボーカルバンドが30分程演奏してコンサートの幕を開けました。名前は忘れてしまいましたが、ジャズとアダルトコンテンポラリーロックを混ぜた様な静かな音楽で、私はそれ程嫌いではありませんでしたが、まわりの観客からは結構ブーイングが飛んでいました。

 そして、PM9:00、いよいよDHの登場です。セットは前回のツーソン公演と同様、ステージの後ろに一枚のワインレッドのカーテンが下げられているだけのとてもシンプルなセットです。

 メンバーは、ギターが二人(一人はSTUART SMITH 以下、SS)、ベース、ドラム、パーカッション、キーボードという構成です。

 オープニングは、お決まりのDAIRTY LAUNDRY。イントロが始まると、DHはドラムセットの右横から、ベージュのコートを着て現れます。DHのコンディションは、ベストとまではいきませんでしたが、それ程悪くも無いと言うのでしょうか、普通のコンディションでした。

 続いて、2年半前に発売されたINSIDE JOBからの曲ですと紹介され、EVERYTHING IS DIFFERENT NOWと続きます。そして、3曲目が終わると、次の曲は、72年にグレンと書いた曲ですと紹介され、DHの唄うTEQUILA SUNRISEが演奏されます。

 DHはアコギを弾きながら中央で唄っていましたが、とても貴重な演奏を聴けたと思います。正直に感じた事は、やはりグレンのイメージが大きいのか、余りかすれた声がマッチしないのか、グレンの唄うオリジナルの方が私は良いと思いましたが、それでもなかなか聴き応えはありました。演奏が終わると、笑いながら「グレンから、今日はちゃんと唄う許可は取ってきました。」と冗談を言っていました。

 そして、コンサートの半ば、ステージ中央に、DHを中心に半円を描く様に椅子がメンバー全員に用意され、今晩のコンサートはこれで中止して、我が家に招待したいと観客に呼びかけました。

 おそらくアットホームな雰囲気で演奏をしたいという意味で、家に招待したいという表現をしていたのだと思いますが、雰囲気を変えて始まったのは、いわゆるアンプラグドライブで、3曲演奏されました。

 まず最初に演奏されたのが、WHICHY WOMANです。ボトルネック、スライドギターバージョン。テンポはスローで、イントロはかなりブルース風にSSがスライドギターでアレンジをしていて、かなりの聴き応えがありました。オリジナルのWHCHY WOMANより私はこちらの方が好きなような気がしました。

 そして次の曲は、RANDY NUMANのカバーで、BURN DOWN CORNFIELD。こちらもブルース風なスライドギターへのアレンジで演奏されました。

 アンプラグド最後に演奏されたのが、またまたイーグルスクラシックでDHの唄うPEACEFUL EASY FEELINGです。こちらは、ブルース風なアレンジでは無く、どちらかと言うとイーグルスのオリジナル(レコードの様なアレンジ)で演奏されました。この曲もグレンがボーカルを取っている曲ですが、TEQUILA SUNRISEよりもDHの声にマッチしていて、グレンのPEACEFUL EASY FEELINGも捨てがたいですが、DHバージョンもかなり良かったと思います。

 アレンジがレコードの様に演奏された事もあったのか、かなりノスタルジックな気持ちになり、何処と無くオリジナルイーグルスでの演奏を想像してしまいました。

 そして、ステージは再びエレクトリックに戻され、BOYS OF SUMMERとなります。この時点で会場は初めて総立ち状態となり、LIFE IN THE FAST LANEと続き会場は盛り上がります。

 この辺りは、最近のDHのソロライブの流れで、HEART OF THE MATTERと続き、ドラム+パーカッションのソロとなり、ALL SHE WANTS TO DO IS DANCEで、アンコールへと続きます。

 5分程のブレークの後、再びメンバーはステージに戻りI WILL NOT GO QUIETLYの演奏が始まり、続いて演奏されたのが、END OF THE INNOCENCEですが、こちらも又レアなアレンジで、イントロはピアノで始まるのでは無く、アコースティックギターでのアレンジで演奏されました。

 再びメンバーはステージを去り、2度目のアンコールとして最初に演奏されたのが、HOTEL CALIFORNIA。HOTEL CALIFORNIAは、DVDの南国バージョンでは無く、いわゆるオリジナルのアレンジで、ギターのイントロが始まり歌に入るちょっと前にDHも再びステージに戻り中央で唄います。ギターソロに入ると、DHは気分が良かったのかパーカッションへ周り、ドラムと目を合わせ楽しそうにリズムを刻んでいました。

 演奏が終わると、再びステージ中央に戻り、「30年間に及ぶ皆さんのサポート本当に感謝しております。又何処かで会いましょう。」と言い、DESPERADOのイントロと続きました。

 最近のDHのソロのライブの内容は、少しマンネリ化している様な気がしていましたが、今回のセットリストは普段と一味違った面を楽しませてもらいました。特にWHICHY WOMANとPECEFUL EASY FEELINGのレアなアレンジには感動しました。

 チケットの値段が、2倍以上に跳ね上がったのは、このアレンジ料だったのでしょうか?欲を言えば、MISS GHOST、EVERYTHING IS DIFFERENT NOW、I WILL NO GO QUIETLYあたりをカットして TALKING TO THE MONN 、LAST WORTHLESS EVENING、NOT ENOUGH LOVE IN THE WORLDを演奏してくれれば完璧だった様な気がしました。 贅沢ですね!?

 イーグルスのニューアルバムもいよいよ発売間近。来年の五月からは又イーグルスのツアーが始り、秋頃からはアジアへのツアーも予定しているとの噂です。

 8年ぶりの再来日楽しみですね!


 1. DIRTY LAUNDRY
 2. EVERYTHING IS DIFFERENT NOW
 3. SUNSET GRILL
 4. TQUILA SUNRISE
 5. YOU'RE NOT DRINKING ENOUGH
 6. MISS GHOST
 7. NEW YORK MINITE

 ACCORSTIC STAGE
 8. WHICHY WOMAN
 9. BURN DOWN CORNFIELD
10. PECEFUL EASY FEELING

11. THE BOYS OF SUMMER
12. LIFE IN THE FAST LANE
13. THE HEART OF THE MATTER
 パーカッション〜ドラムソロ
14. ALL SHE WANTS TO DO IS DANCE

 ENCORE 1
15. I WILL NO GO QUIETLY
16. THE END OF THE INNOCENCE

 ENCORE 2
17. HOTEL CALIFORNIA
18. DESPERADO


2002年11月6日

POCO コンサートレポート

 今回のTEQUILA CIRCUITは、10月13日に行なわれました、POCOのライブの模様をレポート致します。

 当初このチケットを購入した際(今から半年位前)は、POCOが出演するとは知らず、お目当てであったDICKY BETTS (元ALLMAN BROTHERS BANDのG/VO)のチケットを購入したところ、チケットには、POCO / MARSHALL TUCKER BAND / DICKEY BETTSと書いてありました。DICKEYとMARSHALLはサザンロックと共通点が在り、理解できましたが、「POCOは場違いではないかなぁ?」と少し思ってしまいました。しかし、難しい事は余り考えない様にしようと思うと、「なんだ40ドル弱で、好きなバンドを三つ見れてしまう。」と思え、少し得した気分になってしまいました。

 そして、コンサート会場は、以前 DAN FOGELBERGのレポートでも紹介させて頂いたHUMPHREYSです。この会場は、ホテルの中庭を使った夏季限定のコンサート会場で、野外で景色も良く、会場も小さいということで、コンサートを見るにはとても恵まれた環境なのですが、一つだけ難点が在ります。

 先ほど、半年位前にチケットを購入したと書きましたが、HUMPHREYSのチケットの売り方は、春先にその年に予定されている全てのコンサートを発表し、それらの全てのチケットを同時に発売しています。私達の場合、今年は3回この会場に足を運んだので、チケット発売日に一期にチケットを全て購入しなければいけませんでした。ですから難点とは、予算的な事や、三つのチケットを同時にインターネットでは買えない仕組みなので、どのチケットを優先して購入するべきかなど、色々と悩まされる点です。

 少し余談になってしまいましたが、10月13日のDICKY BETTSのコンサートは、2002年のHUMPHREYSのコンサートの最終日ともあり、特別に3バンドが出演する事になり、サザンロックのコンサートにPOCOも出演することになったと後で知りました。




 開演予定時間は、PM6:30。10分程遅れて、POCOがステージに上がります。

 POCOファンの走り出しの為、それ程詳しくない私は、メンバーもRUSTY YOUNG(以下RY)位しか分かりませんでしたが、メンバーは全てで5名。RYは中央でギターとヴォーカルを担当、他ギターがもう一人、ベース、ドラム、キーボードという構成だったと思います。

 メンバーが全てステージに上がると、私と家内はRYを見て、あのおじさん、さっきまでバックステージから観客席に出たり入ったりしてた人だと気付き、驚きました。

 オープニングは、とてもラフにジャムをするような感じで演奏が始まりました。余りプロぽく無い(ローカルバンド)の様な、オープニングだった為、それ程感動は感じなかった様に思います。

 そして演奏が終わると、「POCOです。」と言うようなMCが入り、「次の曲は、私達の一番最近ヒットした曲です。」と、笑いながら紹介して、RYのギターのイントロでCALL IT LOVEと続きます。

 そして3曲目に演奏されたのが、「近々発表するニューアルバムからの曲です。」と紹介され、新曲が披露されました。曲名と発売日等については、詳しく話していませんでしたが、コーラスが綺麗なカントリーというより、ポップ色の強い曲が演奏されました。

 演奏が終わると、又MCが入り、「次にやる曲は、POCOバージョンのRAMBLIN' MAN (ALLMAN BROTHERSの曲)。」と紹介され、観客からの歓声が響きます。しかし始まった曲は、CAJUN MOON。 曲名が正しいか良く分かりませんが、RYは中央に用意された椅子に座り、ドブロギターのミニチュアの様な小さなクロームギターでスライドギターを披露していました。

 5曲目は、家内が一番好きだという、ROSE OF CIMARRONと続きます。正直に感じた事は、前半戦は余り演奏がまとまっていなかった様に感じがましたが、この曲からかなりレベルアップをしたのか、レコードで聴くようなPOCOの綺麗なコーラスとまとまった演奏がとても目立ちだし、期待していたPOCOのライブにようやく感動し始めた様に思います。

 演奏が終わると、RYは、「次の曲は、イーグルスの曲を演奏したいと思います。」と言うと、又々観客は素直に大きな歓声を上げます。RYは、「誰か夏のイーグルスのコンサートに行った人は居ますか?」と尋ね、「僕も行きたかったけど、チケットが高すぎて行きませんでした。DON HENLEYのおやじは、ぼり過ぎだ!?50歳を越えたらそんなにチャージしちゃ良くないよ!」と笑いながら冗談を言って、KEEP ON TRYINと続きます。

 RYの声は、殆TIMOTHYの声その物で、レコードを聴いているような完璧な演奏に私達は驚かされました。

 最後に演奏されたのが、CRAZY LOVE。演奏が終わると、観客から、もっと演奏してくれとリクエストが入りますが、「今日は持ち時間があと数分しか残っていないので、次はPOCO単独で戻って来るよ!」と言い、ステージから去って行きました。

 後半3曲、本当に綺麗なハーモニーとまとまった演奏楽しませてもらいました。サンディエゴに単独でPOCOが何時来てくれるのか分かりませんが、その日が来るのが楽しみです。

 レコードではそれ程感じなかったRYの声、ライブではTIMOTHYの声質にとても似ている様に感じました。今度はRYの唄うYOU BETTER THINK TWICEを聴いてみたいものです。


SET LIST
1. 不明
2. CALL IT LOVE
3. 新曲
4. CAJUN MOON
5. ROSE OF CIMARRON
6. KEEP ON TRYIN
7. CRAZY LOVE
 

2002年10月30日

JACKSON BROWNE コンサートレポート

 少し前のコンサートですが、今回は、8月25日に行なわれた、JAKCSON BROWNEのコンサートの模様をレポートしたいと思います。

 JACKSON BROWNE (以下JB)のコンサートといいましても、今回は、TOM PETTY & HEARTBREAKERSのツアーのSUPECIAL GUEST(前座)としてサンディエゴの郊外メキシコとの国境に在るCOORSという会場で行なわれました。

 この会場は、名前の通りビールのクアーズが経営する野外コンサート会場です。収容キャパは、指定席と芝生席を合わせると2万人収容する事が出来る、サンディエゴで最も大きなコンサート会場です。(以前に、サンタナ、エアロスミス等で楽しませてもらった会場です。)

 コンサートの1日前に、台湾から帰国したばかりだった為、多少時差ぼけも残っていたのか、体調は万全ではありませんでしたが、JBが来るとなれば行くしかないと、今回も家内と二人で見に行きました。


                


 コンサート開演予定時間はPM7:30。予定時間ピッタリに、JB+バンドがステージに現れます。

 今回のコンサートで一番注目していた点は、野外会場で行なわれるコンサートであることです。JB単独のツアーの場合、千人から2千人程度の屋内のホールで行なわれることが多いので、野外の2万人の会場となれば、演奏する曲目もノリの良い曲が選曲されるのではないかと個人的に予想をし、普段見るJBとは、一味違ったコンサートを見れるのでないかと期待をしていました。

 ステージは、TOM PETTYのセットの前に組まれた状態で、正面中央に、JBのエレキピアノとマイクスタンド、向かって右側にキーボード、左側にギターとベースのエリア、そして中央後ろに、ドラムセット、その右横に女性コーラスが一人というステージで、オープニングは、HOLD OUTのアルバムからBOULEVARDで幕を開けます。

 この曲は、個人的にはそんなに好きな曲ではありませんが、今まで私が足を運んだコンサートでは、演奏されたことがなかったので、少し気分も変わり、嬉しかったように思います。

 セットリストは、最後に書きますが、演奏された曲は全部で9曲。1時間丁度という、JBファンとしては、ちょっと物足りない感じがしましたが、前座として考えると、通常30分から40分位のステージが普通なので、長めのセットだったかもしれません。演奏された曲目は比較的最近の曲が中心で少し残念でしたが、コンサート中盤には、「9月にリリースされるニューアルバムから」と紹介され、新曲が1曲演奏されました。

 私が個人的に、演奏されて嬉しかった曲は、初期の曲だと思います。先ず最初は、3曲目のFOUNTAIN OF SORROW。JBはこの曲で初めてピアノを演奏します。続いて6曲目のDOCTOR MY EYES。この曲は、日によってギターを弾いたりピアノを弾いたりしていますが、この日は、ピアノを担当していました。TOM PETTYファンが多い会場ですが、この曲は、さすがに皆知っているのか、会場は総立ちになっていました。そして、最後の2曲に演奏された、THE PRETENDERとRUNNING ON EMPTYです。THE PRETENDERも、日によってピアノを弾いたりギターを弾いたりまちまちですが、この日は、金色のストラトキャスターでの演奏。

 この日の最後に演奏されたのが、 RUNNING ON EMPTY。遂に生でこの曲を聴く事が出来ました。私の今まで見てきたJBのライブでは、一度も演奏された事がなく、いつ聴けるかと首を長くして待っていたので、とても喜ばしいエンディングだったと思います。

 前座という事で、1時間という時間に限りが在った事もあり、お得意のトークは殆入らず、時間いっぱい、音楽オンリーのステージを楽しませてくれました。

 このレポートを書いたのは、10月29日ですが、(遅くなってしまい済みません)今晩再び、TOM PETTYとの追加公演がサンディエゴで行なわれる予定です。が、JBがトリではないので、今晩のサンディエゴ公演は見合わせました。

 それから、本日ヨーロッパ、オーストラリア公演(JB単独だと思います!)が、かなりの日程で発表されたので、久々の日本公演も近いのではないかと思います。是非実現して欲しいですね。


8月25日のセットリスト
カッコ内のアルファベットは、JBが演奏していた楽器です。
G = ギター / P = ピアノ / AG = アコースティックギター
1. BOULEVARD (G)
2. EVERYWHERE I GO  (G)
3. FOUNTAIN OF SORROW  (P)
4. THE NIGHT INSIDE ME  (G)
5. THE BARRICADES OF HEAVEN  (AG)
6. DOCTOR MY EYES  (P)
7. CULVER MOON  (G)
8. THE PRETENDER  (G)
9. RUNNING ON EMPTY  (G)

2002年9月21日

I LOVE EAGLES 第1回オフ会

 I LOVE EAGLESの読者の皆さん、本当にご無沙汰してしまい、申し訳ございません。久々のTEQUILA CIRCUITの登場ですが、今回は、I LOVE EAGLES第1回オフ会の模様をレポートしたいと思います。

 第1回オフ会といいましても、I LOVE EAGLESの主役、ひさちゃんは、残念ながら今回は参加する事が出来ませんでした。というのも、私の仕事の関係で、8月の4週目に急遽、香港に出張に行く事になり、これは是非とも香港在住のラムさんに連絡を取り、会わねば成らないと思ったからです。

 予定が急に決まった事もあり、ラムさんに連絡を取ったのは、出発日の数日前!この頃、ラムさんは、自宅の引越しに追われる毎日を過ごしていたそうですが、数日で引越しも済むとの事で、私が香港に到着する8/18(日)に、無事にアポが取れました。

 ラムさんと初対面致しましたのは、私の泊まっていたホテルのロビーまでラムさんが迎えに着てくださった、8/18のPM2:30頃のことでした。天候には比較的運が在ると思っていた私でしたが、この日は不幸にも台風で雨とあり、親切にもラムさんから傘をいただき、雨の香港の町に二人でくりだしました。

 インターネットで人と知り合う事は初めての事でしたが、1年以上もI LOVE EAGLESを通して、お付き合いさせて頂いているラムさんとは、直ぐに溶け込めることが出来ました。イーグルス(共通の音楽の趣味)を通して知り合えたことは、本当に驚きと感動でした。

 最初に私達が向かったところは、天候が雨ともあり、マクドナルドで、お茶をしながら1時間程話しを致しました。内容は、もちろんイーグルスの話題三昧でしたが、FEELIN' GLADでも読む事の出来るラムさんの知識や、お互いの情報源の話、TEQUILA CIRUCITでもレポートさせて頂いていますが、これまでに私の見てきたコンサートの話題、レポートでは書ききれなかった番外編等で、話しは盛り上がりました。

 そして次に向かったのは、私の要望もあり、是非とも香港のCDマーケットの調査がしたいということも在り、香港のHMVへ連れていってもらいました。こちらのお店で驚かされた事は、CDの売られている価格です。取り扱っているCDは基本的なモノは揃っていると感じましたが、アメリカ盤CDの価格が、¥2,500 〜¥3,000.-位とかなり高めでした。他には、ラムさんの持っているお勧めアルバム等、現物のCDを見ながら紹介してもらいました。

 そして次なる場所は、お店の主人いわく、香港唯一のHMV近くにある某ブート屋さんに連れていってもらいました。このお店は、色々な面で興味深く感じました。ラムさんからも何度も説明していただきましたが、置いてある商品は全て、CD-Rのコピー品。まあ、しょせんブートはブート、もともと公認を受けていない海賊盤ですから、あとは個人の満足感だけと考える私は、そんなに気にならず、アメリカでは余りお目に掛からない久々のブート屋に感動していました。

 イーグルス関連の品揃えはとても凄いとは言えませんが、店全体は、様々なジャンルのブートの山と化していました。CD-Rともあり、買う前に音源を聞かせてくれる所が嬉しい所です。西新宿のブート屋さん達は、中古になるから視聴は出来ませんとケチ臭いことを言っていましたが、こちらは無問題(モーマンタイ)。価格面でも、CD-Rとあり¥2,000.-円弱と、日本のブート屋の半額以下!そして、私達が見つけて購入したものは、以下の通りです。

ラムさん JIMMY
EAGLES '73 HOLAND 1 VCD
EAGLES SEATTLE '76 2 VCD
JACKSON BROWNE '76 CHICAGO 2 VCD
JOE WALSH LIVE '93 1 CD
CROSBY NASH & YOUNG LIVE '? 1 CD
JACKSON BROWNE LIVE IN GERMANY '86 2 VCD
CRAZY HORSE 1 VCD
RAY COODER LIVE 1 CD

 他にも在ったかもしれませんが、今思い出せる物は、上記の通りです。

 ブート屋を出た私達は、またまたマックに向かい、そこで、再びイーグルスの話に盛り上がり、外も暗くなる7時頃に、私の泊まっているホテルのそばに在る、以前ラムさんも食べに来たことの在るという、日本人が経営している焼き鳥屋さんに連れていってもらいました。

 お店に入ると、内装はまるで日本の串焼きやという感じのお店で、料理もとても美味しく楽しませていただきました。サンディエゴにも焼き鳥屋は存在しますが、あれらの店を焼き鳥屋といって良いのか戸惑ってしまう程の店しかないので、久々の日本の雰囲気の中での美味しい串焼きと焼酎はとても感動しました。ラムさん、ご馳走様でした!

 そして何よりも、楽しませていただいたのは、学生依頼味わっていなかった、ノンストップ音楽トーク三昧!私は、思わず 「僕達は、音楽オタクですよね!」と尋ねると、ラムさんは笑って頷いていた事が、印象的でした。

 私達は、この後、場所をホテルのバーに移動して深夜12時近くまで、イーグルスの話題、今後のI LOVE EAGLES、FEELIN' GLAD、TEQUILA CIRCUITの動き等を話し続け、第1回 I LOVE EAGLESのオフ会が無事終了致しました。

 ラムさん、本当にお疲れ様でした。色々とお世話になり有難うございました。


2002年7月20日

DAN FOGELBERG ライブレポート

 今回のテキーラサーキットでは、7月3日に行なわれた、ダン・フォゲルバーグのコンサートの模様をレポートさせていただきます。

 いや〜、久々にサンディエゴで行なわれるコンサートを見てきました。遠出もしなくてよい上、7月4日はアメリカの独立記念日で、次の日はお休みですし、最高です。

 サンディエゴには、比較的数多くのコンサート会場がありますが、殆どの会場の共通点は、サンディエゴの恵まれた気候を生かし、野外会場という点です。今回コンサートが行なわれましたのは、その中でも、家内と私が特に好きなHUMPHREYS(ハンフリ−ズ)という会場です。HUMPHREYSへは、2000年と2001年に2回程、ドゥービーブラザーズのコンサートで来たことがあり、とても気に入っています。


 会場自体は、とても小さい(キャパ1000人位)のですが、サンディエゴベイのヨットハーバーの横に建つHUMPHREYSというリゾートホテルの中庭(芝生)に会場が設けられ、ステージの後ろ側には、ヨットやヤシの木、そしてコンサートを見ながら、ヨットハーバーのサンセットを楽しめるという、カルフォルニアの良い特徴を生かした贅沢な会場です。
 コンサートの開演予定時間は7時半。予定時間ピッタリに前座として、CINDY ....という女性歌手が、アコギ一本で弾き語りのステージを30分程取ります。サンディエゴの日も暮れかかる8時10分ごろ、PAから会場に、「LET'S WELCOME DAN FOGELBERG 」という声とともに、DAN FOGELBERG(以下、DF)とバンド(G+B+D+Kの4名)が登場します。

 DFバンドで注目したい点は、ドラムに、BARNSTORM、JOW WALSHのソロ作で活躍してきたJOE VITALE(以下、JV)が参加している事です!  ( 他バンドメンバー GUITAR = MARK ANDES / BASS = ROBERT MCENTEE / KEY = ? )



 オープニングは、EVERY MAGIC MOMENTで、スタートします。家内と私は、ライブアルバム“GREETINGS FROM THE WEST”の様な、AURORA NOVA〜WILD PLACESと続く始まり方を、期待していたのですが... 期待はハズレてしまいました。

 しかし、DFのステージは凄いです。シンガーソングライターといいますと、何処かステージにパワーが無いというか、私の好きなJACKSON BROWNEのステージもJB自身からでる気力に欠けるというか、観客側はただ、曲に聴き入っているだけといいますか?(もちろんそういったシンガーソングライター系が私も好きなのですが) DFのステージは、今まで私の見てきたシンガーソングライター系のイメージとかなり違った様に感じました。もちろん観客を魅了し、聴き入らせてくれるのですが、それ以上に、何かワイルドな男らしさを感じさせてくれる、頼もしいステージの様に感じました。

 コンサートの内容は、フォーク、カントリー、ポップロック、ブルースと、DFの魅力を様々なジャンルの曲から味合わせてくれる、観客を全く飽きさせない様進行されていたことも取り上げておきたい点です。コンサート前半45分位は、比較的静かなバラードを中心にバンドと共に演奏されました。

 中盤は、30分位は、DFのソロステージ! それぞれの曲に合わせ、アコギとピアノを弾き分け、ファンを魅了していました。ピアノは、ステージ左奥に用意されたグランドピアノを弾いていましたが、PAから、聞えてくるグランドピアノの音は、エレキピアノの音の様に聞こえ、せっかくのピアノの生の音が失われていて、少し残念に思いました。

 後半、1時間は、バンドもステージに再び戻り、比較的アップテンポな、ロックとブルースを中心に進行されていきました。バンドが再びステージに戻ると、先ず最初にDFにより、バンドのメンバーを一人ずつ丁寧に紹介されました。最初に紹介されたのは、JVです。「JWがイーグルスに加入する前に結成したBARNSTORMに参加し、その後、長い間JWの右腕として活躍してきました、スパードラマー。」と紹介され、JVのリードボーカルでROCKY MOUNTAIN WAYが披露されました。

 JVの叩くドラムは、初期のJWそのモノ力強いリズムを感じさせ、そして、初めて聴くJVがリードボーカルで唄うROCKY MOUNTAIN WAYは、とても男らしく、GRAND FUNK RAILROADのAMERICAN BANDを思い出させるような、70Sのアメリカンロックの泥臭さを感じさせてくれました。途中のギターソロは、DFがリードを取り、ワウペダルによりアレンジされ、こちらも新鮮に感じ、比較的聴きなれているJWが唄うバージョンよりもカッコ良く聴こえた様に感じました。(JWファンの家内は、横で大喜びし、ハシャイデいました。)

 DFは全ての曲で、ギター(エレキ又は、アコギ)又は、ピアノを弾きながらボーカルを取っていましたが、ギター、ピアノともかなりの腕前です。殆どのメインのパートをDFが担当しているので、間奏部分でもDFの演奏を楽しむことが出来るという点も驚かされました。アップテンポなロック、プルースでは、かなり派手にギターを弾きこなしているところにも、とても感動しました。(同じギター、ピアノ弾き、グレンフライからは、絶対に見る事の出来ない光景です)

 色々な事に感動しているうちに、あっという間に、アンコール 3 ! コンサート最後を締めくくった曲は、「友人、故ジョージハリスンに捧げます。」と紹介され、IF I NEEDED SOMEONEが演奏され、2時間10分に及ぶコンサートはあっという間に幕を閉じました。


 先日の、FEELIN' GLADでDAN FOGELBERGの話題が取り上げられ、直ぐにSOUVENIRSを購入、余りの良さに感動し数枚のアルバムを購入してしまいました。幸運にもその後、直ぐにサンディエゴ公演が決定し、今回DFのライブを見る事が出来たのもラムさんの記事のおかげです。この場をお借りして、お礼を申し上げます。


SET 1 ( WITH THE BAND )

 1. MAGIC EVERY MOMENT
 2. FOREFATHERS 
 3. HEART HOTELS
 4. HARD TO SAY
 5. CHANGING HORSES 
 6. TO THE MORNING
 7. RUN FOR THE ROSES
 8. MORNING SKY
 9. THE REACH 
SET 2 ( SOLO ACOUSTIC )

10. MAKE LOVE STAY
11. OLD TENNESSEE
12. BELIEVE IN ME
13. SAME OLD LANG SYNE 
14. LEADER OF THE BAND
SET 3 ( WITH THE BAND )

15. ROCKY MOUNTAIN WAY ( JOE VITALE VOCAL )
16. STRANGE WAY ( MARK ANDES VOCAL )
17. WALKIN' BLUES ( ROBERT MCENTEE VOCAL )
18. BLOW WIND BLOW
19. EMPTY CAGES
20. MISSING YOU
21. PART OF THE PLAN
ENCORE 1
22. PLACE IN THE WORLD FOR A GAMBLER
ENCORE 2
23. SHE DON'T LOOK BACK
ENCORE 3
24. IF I NEEDED SOMEONE
 

2002年7月12日

RANDY MEISNER ( WORLD CLASSIC ROCKER ) ライブレポート

 先日、久しぶりにWORLD CLASSIC ROCKERのホームページを見てみようと、アクセスしてみたところ、サンディエゴ公演の日程が発表されていたので、会場が家から近い事もあり見に行ってきました。

 WORLD CLASSIC ROCKERの存在は、皆さんご存知かと思いますが、知らない方がいらしゃるかも知れませんので、簡単ですが説明させていただきます。

 WORLD CLASSIC ROCKERというバンドは、70, 80年代に活躍していた複数のバンド(現在も活動しているバンドが殆ど)の黄金時代に、それぞれのバンドに在籍していたメンバーらで構成されたバンドです。

 在籍メンバーは、元THE EAGLES、STEPHEN WOLF、TOTO、FOREIGNER、MUDDY BLUES 、WINGS、SPENCER DAVIS、他からの出身です。

 現在、2枚程自主製作盤(インディーズレーベル)で彼らのライブアルバムも購入する事が可能です。

                    


 毎年、6月中旬から、7月4日の独立記念日の週末まで行なわれるSAN DIEGO COUNTY FAIR(一昨年までは、DEL MAR FAIRといわれていた)という大きなお祭りが、サンディエゴのデルマーという場所にある競馬場の駐車場と競馬場のトラックの敷地を使い、行なわれます。

 毎日、昼間から深夜まで営業しているお祭りで、上手く説明できませんが、アメリカ映画等のシーンでよく見られる移動式遊園地を巨大化したような数百もの移動式のライド(ジェットコースターやお化け屋敷等)や露店が店を連ね、食べて飲んで遊べるお祭りです。

 夜になると、競馬場の観客席前に作られた仮設ステージでコンサートが行なわれ、こちらも名物の一つで、楽しむことも出来ます。

 私達が、このSAN DIEGO COUNRY FAIRに行ったのは、5月28日でした。お目当ては、もちろん屋台の食事と屋外で飲むお酒、そしてWORLD CLASSIC ROCKERの順でしょうか?

 お祭りで飲んで食べての話をここで書いても、皆さんあまり楽しんでいただけないと思いますので、WORLD CLASSIC ROCKER (以下、WCR)のライブレポート、本題に入らせていただきます。

                    


 この日のコンサートが予定されていたのは、EDDIE MONEY ! その前座として、WCRが7:30から出演しました。

 丁度1年程前に、このWCRの存在を知り、彼らのライブを見に行くため、往復700キロ位の車の旅をして、見たライブレポートは、TEQUILA CIRCUITのバックナンバーで見ることが出来ますので、興味の在る方は、見てください。

 前座ともあり(前回もEDGER WINTERの前座でした)、公演予定時間ピッタリのPM7:30に、事前にレコーディングされているDJ風なSEがながれだしました。DJ風SEとは、日本語に変えてみますと「皆様、今日はようこそWCRのコンサートにお越しいただきました。これから登場致しますWCRを盛大にお迎えください。」といったところでしょうか。これは直訳したモノではなく、この様な雰囲気でSEが始まり、メンバーそれぞれ1人ずつ、以前どのバンドに所属し、どのような活躍(ヒット曲を出したか)をしたか紹介され、舞台に現れるという段取りで進行されます。

 今回2度目に見るこのオープニングの光景は、売れなくなったミュージシャン(あの人は何処へ?)が競売にかけられているような雰囲気がとてもして、かなり笑わせてくれる場面で、ステージの幕は上がります。

 もちろんお目当ては、RANDY MEISNER(以下、RM)のみでしたが、RMは比較的最後の方に、「元イーグルスのオリジナルメンバー!!! バンドでは、ベースとボーカルを担当し、HOTEL CALIFORNIAのツアー終了後バンドを脱退、偉大なミュージシャンRM。」というように紹介され、ステージ向かって右裾から現れました。

 RMの髪は、かなり白髪交じりの長髪で、後ろに束ね、ゆっくりと、ファンの声援を照れくさそうに現れます。使用していた楽器はフェンダーのメタリックワインレッド色のボディーに、ゴールドのピックガードが付いている、とてもセンスの良いベースでした。WCRのメンバー全てがステージに上がると、RMはドラム側を向いて、「1、2、3、4」とカウントを取り、TAKE IT EASYが始まります。

 このバンドでとても興味深い所は、TAKE IT EASYのリードボーカルとベースをRMが担当しているところです。

 しかし残念な事に、既にRMは音楽界の一線を退いている為、以前のようなイーグルス、又はソロアルバムで聴かせてくれた、綺麗な高音は全く出ず、息も続かず、この日はTAKE IT EASYの歌詞2/3を唄ったか唄わなかったという感じです。途中ステージのモニター用のミキサーに音をもっと上げてくれというようなサインをし、その間は歌を唄わないような状態が全曲続きました。

 次に演奏された曲は、名曲TAKE IT TO THE LIMIT。もちろんRMはボーカルとベースをとります。少し昔の面影が感じられる部分もありますが、かなりハイノートのこの曲は辛そうです。GLENN FREYの唄うバージョンは、未だに余り好きでは無い私ですが、残念ながら、“もうこの曲は、グレンに任せた方が良い”といった感じの出来栄えでした。

 そして次に演奏された曲は、HOTEL CALIFORNIA (HARD ROCKバージョン)、私のイーグルスのライブレポートで、STUART SMITHのHOTEL CALIFORNIAのソロで、ピッキングハーモニクスを使っている事に対し、「イーグルスはWCRでは無い」とコメントしていた事が在ったと思いますが、WCRのHOTEL CALIFORNIAはかなり凄いモノがあります。

 RMは、イーグルス時代と同じ、ベースとコーラスを担当し、こちらは全く問題が在りませんが、ギターの音+アレンジがかなりハードロック調になっているのがいただけません。イントロは、6弦でヒズンダ音のイントロ、唄は、TOTOのヴォーカルが唄っていましたが、あまり声の質が合わない気がします。TOTOは好きなバンドですが、HOTEL CALIFORNIAのボーカルとは、合わないような気がしました。

 途中、RMのベースアンプの調子が悪くなり、最後の1/5位は、ベース音が聞えなくなる状況でHOTEL CALIFORNIAは終わり、RMは、観客に「今日は、渋滞の為、家から4時間も掛けて会場に着いた為、自分でサウンドチェックが出来ませんでした。今日は本当に最悪なPAでした。」とコメントし、かなり不機嫌状態でステージを去って行きました。(WCRは、このままRM抜きで演奏を続けました。)

*RMは、決してステージを放棄した訳では無く、最初の3曲のみ参加している様です。

 PAサウンド面でも、多少問題は在ったのかもしれませんが、基本的に他のメンバーの機材+サウンドに何も問題がなかった事を考えると、ただ単にRMの実力がかなり劣ってしまったのだと、認めたくは在りませんが、実感してしまいました。RMは、個人的にイーグルス時代もソロの作品もとても好きですが、好きなミュージシャンが、落ちぶれて行くような気がして、少し残念に思いました。

 私を含め、日本にも、彼の今後の活動を期待しているRMファンが多いと思います。WCRを脱退して、ソロ活動に力を入れて欲しいと願う私ですが、RMは今後、どういう方向で、活動して行くのでしょうか?


RANDY MEISNERが参加し演奏された曲
1. TAKE IT EASY  ( リードボ−カル / ベース )
2. TAKE IT TO THE LIMIT  ( リードボーカル / ベース )
3. HOTEL CALIFORNIA  ( ベース / コーラス )


2002年7月4日

イーグルス 北アメリカ サマーツアー 2002 レポート 第二段

 今回のテキーラサーキットニュースでは、6/15にワシントン州クインシーで行なわれたイーグルスのコンサートの模様をレポート致します。

 私と家内は、6/13(木)夜、サンディエゴ空港から直行便で、ワシントン州シアトルに向かいました。偶々、シアトル郊外に、私の仲の良いアメリカ人の友達スコット(日本で知り合った)が住んでいるので、事前に連絡を取ったところ、彼も是非イーグルスのライブに行きたいという事で、この旅行にガイドを兼ね、参加することになりました。

 スコットと2年半ぶりの再会をしたのは、14日の午前中。私達は、彼の案内で、ワシントン州の国定公園めぐりをしながら、イーグルスのコンサートが行なわれる、クインシーに向かいました。

 ワシントン州は、カナダに近い為、サンディエゴ周辺では見ることの出来ない奥深い森や、六月中旬でも見ることの出来たマウント レニアに残る雪など、久々に自然を堪能出来た旅になりました。

                    


 そんなこんなで、我々は、一路イーグルスのコンサートの行なわれる会場に向かいました。コンサートの行なわれた会場は、GOERGEという会場で、数年前に、コロンビア川の絶壁の上に、自然のままの地形を残したスタイルを特徴に、夏季限定の野外コンサート会場として誕生したそうです。

 シアトルからは、おそらく直接来れば200キロ位だと思いますが、本当に何も無い広大な砂漠の地形に大きな仮設ステージと約一万席程のパイプ椅子、その後ろに芝生席と、アメリカのダイナミックさを感じさせる会場です。

 私達が会場に着いたのは、開演時間の2時間半前の5時頃でした。日本でしたら、もうそろそろ暗くなりだす夕暮れ時ですが、ワシントン州では、本当に暗くなるのは午後9時半頃!車を指定された芝生の駐車場に停め、会場まで500メートル位歩くのですが、一面の広大な景色に巨大なコンサート会場を目の前にして最初に感じたイメージは、イーグルスのライブに来たという実感よりも、ウッドストックにタイムスリップしてしまった様な気持ちになりました。

 会場内に入りますと、色々な露店が出ていましたが、30度を超える炎天下では、やはり冷たいビールをと思い、売り場を探しましたが、売られているお店は、こんなに大きな会場なのにたったの1件!仕方なく長い行列で待つこと30分、750ミリのクアーズ缶が8ドル、ショットグラスの様に小さいグラスに入れられた赤ワインが7ドルと、かなり高めでしたが、とりあえず2つを購入。これだけでは到底良い気分にもなれませんでしたが、再びあの列に戻る事を考えると、億劫になりアルコールは断念。

 芝生席の人達は、早い者順で場所を取れるため、レジャーマットを使ったり、キャンプ用の折りたたみ椅子を使うなどして、皆さん頑張って自分の領地を確保していました。私達は、かなり急な斜面に在る芝生席を下り抜けて、自分達の席に付いたのは、開演30分前の7時位でした。

 幸運にも私達の席は、ステージ向かって右側の14列目。ソロのコンサートでは、比較的前の方の席を取ることは可能ですが、イーグルスとして、これだけ近くの席で見る事が出来たのは初めてでしたので、かなり感動しました。開演予定時間の7:30はあっという間に過ぎ、イーグルスがステージに現れたのは、8:10頃でした。

                    


 屋内のコンサート会場ですと、場内の電気が突然消えて、観客の歓声の中バンドが登場するというイメージですが、今回の野外会場GOERGEは、夜の8時過ぎでも、日本の夕方4時位の明るさでしたでしょうか、照明が使えないほど明るい状態でツアーメンバー入場後、イーグルスのメンバーも順に、TIM (以下TS)、DON (以下DH)、GLENN (以下GF)、JOE (以下JW) と続いて、ステージ手前の中央に。DH以外は、それぞれの楽器を背中に掛けた状態で、それぞれマイクを片手に、立ちました。

 それぞれの服装ですが、TSは、上下黒のスーツに黒シャツ。DHは、黒のポロシャツ(襟に白のラインのステッチ入り)に黒のジーンズにワークブーツ。GFは、趣味の悪い水色のスーツ(上下)に黒のシャツ。JWは、浅草のお洒落ブティックで買ってきたような黒字に趣味の悪い緑やピンクで描かれた動物(?)入りの長袖トレーナーに黒のスエットパンツ、途中寒くなったのか、黒のジャケットを羽織っていました。

 1曲目は、SEVEN BRIDGES ROADで幕を開けました。途中DHとTSだけが唄っているパートの間、GFとJWは、ステージ右後ろにさがり二人一緒に笑いながらしゃべっていました!?

 続いて、LONG RUNとMC無しで続きます。前回のレノ公演では、DHの喉の不調が目立ちましたが、今回は、DHの調子も出だしから好調で○!

 続いて、GFのMC「ゴージャス、ゴージ ゴージ(会場名)!次はHOTEL CALIFORNIAのアルバムから、2曲続けて演奏します。」というコメントの後、NEW KID IN TOWNと続きます。この時点で初めてDHはMCの間にドラム側に周ります。

 DHにとって、全てドラムを叩きながらライブを進行する事は、体力的に無理とは、承知している私ですが、やっぱりイーグルスは、DHがドラムを叩いてはじめてイーグルス! ステージ手前にGFがアコギを弾きながらボーカルを取り、その後ろでDHがドラムを叩きながらコーラスをしているアングルは最高にカッコ良く見えました。

 続いて、GFはステージ左後ろに置かれたグランドピアノに座り、再びDHドラムを離れ、マイクを持ちステージ中央手前に戻り演奏されたWASTED TIME。JWはアコギを担当。

 続いて、ファーストアルバムから、カントリークラシックナンバーでPEACEFUL EASY FEELINGと続きます。

 そしていよいよ七曲目で、JWが初めてリードボーカルを取り、PRETY MAIDS ALL IN ROW。 JW得意のジョーク等、MCは一切入らず演奏が始まります。(残念) JWはイーグルスとして演奏するときは、普段のソロのライブからは想像も付かないほど真剣になり、気合いを入れて演奏しています。(しかし服装はJWの味が出ていました?)

 続いて、HELL FREZES OVERから、LOVE WILL KEEP US ALIVE。TSは、比較的イーグルスの中で目立ってはいけない(!?)いや、目立たない存在ですが、コーラスはもちろんの事、リードボーカルを取っても、とても安定した“良い仕事”をいつもしっかり保ってる事に、関心してしまいます。最近のイーグルスを見ていると、TSの存在は、イーグルスにとって絶対に必要な重要な人物である事が最近本当に思える様に成ってきました。

 またGFは、グランドピアノに戻り、「次の曲は、RANDY MEISNERと書いた、GFの最初の奥さんがいつもクレジットカードでしていた事の曲です。」と紹介されて、TAKE ITTO THE LIMIT。DHはステージ中央でアコギを弾いています。オリジナルよりもかなりスローにアレンジされていました。

 続いて、ALREADY GONE。再結成後の演奏は、なんとなく現代風なアレンジになってしまいましたが、イーグルスクラシックの名曲。

 IN THE CITYでは、JWのスライドギターを堪能!

 SET 1の最後は、お決まりのONE OF THESE NIGHTS。ギターソロを取ったのは、SS! 比較的、他のギターソロよりは出来は良いのかもしれないが、DON FELDERのギターが懐かしい感じです。

                    


 SET 1が終わった時点で、ようやく日も暮れだしました。今までは、余りにも明るすぎたので、ステージ横に大きなモニターは設置されていませんでしたが、この20分休憩を使い、クルーは、ステージ向かって右側のPAの近くにモニターを設置しました。

 後半戦、1曲目はWHICHY WOMAN。この曲で、唯一GFのギターソロを見ることが出来ます。そして名曲LYIN' EYESと続きます。

 I CAN'T TELL YOU WHYのギターソロは、SSが担当していましたが、DFは、体から出てくる自然なソウルで弾いていたように感じたのに対し、SSは決められた事を弾いているような感じが強くしました。

 WALK AWAYでは、イーグルスの豪華なコーラスが加わり、かなり華やかなアレンジ!JWのギターサウンドは、この曲は特にピカイチでした。

 TEQUILA SUNRISEでは、マンドリンが使われておらず、SSの6弦ギターでアレンジされていて、少し寂しい感じでしたが、イーグルス初期の名曲。

 そして、ソロの曲が連続して演奏されましたが、YOU BELONG TO THE CITYでは、GFは、ステージ向かって左手前に置かれた、キーボードを演奏しながら、セムシスタイルで唄っていました。

 LIFE'S BEEN GOODでは、JWが歌詞を変えて唄うなどして、観客は総立ち状態です。この勢いで、アップテンポな曲が続き、セット2はあっという間に終わってしまい、アンコールと続きます。

                    


 アンコール最初に演奏されたのが、HOTEL CALIFORNIAです。トランペットのインストロメンタルソロ(30秒位、ジーメンのイントロの様な、太陽に吠えろのイントロの様なサウンドです)〜 HOTEL CALIFORNIAのオリジナルのアレンジと続きます。イントロ部分は、SSのダブルネックの12弦とGFの12弦アコギで始まり、ギターソロでは、SSはDF役、そしてJWはJWパートを担当していましたが、どうした事か、JWのギターサウンドがあまい冴えず,、ちょっと腑抜けなソロの様な感じがしました。

 そして、JWのROCKY MOUNTAIN WAYALL SHE WANTS TO DO IS DANCEと続きます。

 前回のリノ公演では、DHの口から、最後にファンへの感謝のメッセージを言っていましたが、今回はGFのMCで、「30年間のファンのサポート本当に感謝しています。」という簡単なコメントの後、TAKE IT EASYと続きます。途中GFの12弦のアコギの弦が切れてしまい、切れた弦がGFの首筋にあたったのか、痛そうな顔をして唄っていました。

 最後は、何もMCが入らず、DESPERADOと続きます。GFは、グランドピアノに座り、DHは、ステージを去る事を惜しむのか、ステージのかなり前に立ち、ファンに一番近い位置で熱唱しました。

 あっという間に、3時間が過ぎ、気が付かないうちに、日も完全に沈み、空は満天の星空に変っていました。

 それから、今回もニューアルバムの事に付いては、何も触れませんでした。

 前回リノ公演とは、殆ど曲目曲順は一緒ですが、今回は、残念ながらBEST OF MY LOVEが演奏されませんでした。今度は、いつ又イーグルスに会えるのかは分かりませんが、このツアーで良いニューアルバムを作り上げるパワーをメンバーが得て、素晴らしいニューアルバムを引き下げ、ワールドツアーを行ない、世界中のイーグルスファンを感動させてくれる日が1日も早く来る事を楽しみに致します。


SET 1
 1. SEVEN BRIDGES ROAD
 2. LONG RUN
 3. NEW KID IN TOWN * 
 4. WASTED TIME
 5. WASTED TIME ( REPRISE )
 6. PEACEFUL EASY FEELING *
 7. PRETY MAIDS ALL IN ROW *
 8. LOVE WILL KEEP US ALIVE
 9. BOYS OF SUMMER
10. TAKE IT TO THE LIMIT
11. ALREADY GONE *
12. IN THE CITY **
13. ONE OF THESE NIGHT *
SET 2
14. WHICHY WOMAN *
15. LYIN' EYES *
16. I CAN'T TELL YOU WHY *
17. WALK AWAY *
18. SILENT SPRING
19. TEQUILA SUNRISE
20. SUNSET GRILL
21. YOU BELONG TO THE CITY *
22. LIFE'S BEEN GOOD *
23. DIRTY LAUNDRY
24. BLUES INTRO 〜 FUNK # 49 *
25. HEARTACHE TONIGHT *
26. LIFE IN THE FAST LANE *
ENCORE 1
27. TRUNPET INTRO 〜 HOTEL CALIFORNIA *

ENCORE 2
28. ROCKY MOUNTAIN WAY *
39. ALL SHE WANTS TO DO IS DANCE

ENCORE 3
30. TAKE IT EASY *
31. DESPERADO
 -  20分休憩 -

*印は、DHがドラムを叩いていた曲
**印は、DHがパーカッションを担当していた曲です。


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